縄文社会消長分析学習 101
有吉北貝塚発掘調査報告書に掲載されている北斜面貝層縦横断図15枚から標高を拾って3種の等高線図を作成し、それを地形3Dモデルとして表現して、これまでの検討を確認して認識を深めました。
発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル
貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形) 3Dモデル
下総層群上面高度分布 3Dモデル
1 有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル
有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成
QGIS、GRASS、Blender利用
3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿
2 有吉北貝塚北斜面貝層 貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル
有吉北貝塚北斜面貝層 貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成
QGIS、GRASS、Blender利用
3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿
3 有吉北貝塚北斜面貝層 下総層群上面高度分布 3Dモデル
有吉北貝塚北斜面貝層 下総層群上面高度分布 3Dモデル有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成
QGIS、GRASS、Blender利用
3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿
4 有吉北貝塚北斜面貝層 分析資料3Dモデル7点
有吉北貝塚北斜面貝層 分析資料3Dモデル7点上左、中左:発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル
上中、中中、下中:貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル
上右、中右:下総層群上面高度分布 3Dモデル
有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成
QGIS、GRASS、Blender利用
3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿
3DF Zephyr Lite画面
3Dモデルの動画
5 メモ
ア 空間感覚
3つの等高線図を作成することにより北斜面貝層の3D形状の理解が進み、空間的感覚が研ぎ澄まされました。この空間感覚により、これから行う北斜面貝層考古遺物出土分布図作成から得られる情報が濃くなると期待できます。
イ 貝層自体の3Dモデル作成
発掘調査前(表土除去後)地形等高線と貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)等高線に挟まれた空間に貝層が堆積しています。この貝層の3Dモデルを簡易的になるとは思いますが、なんとか作成したいと思います。
また、貝層の容量なども計算してみることにします。
ウ 貝層の区分
地形状況から次のように北斜面貝層が区分されるのではないだろうかと考えていますが、今後の遺物出土状況からより詳しく検討することにします。
北斜面貝層の区分
エ 地形の出自
北斜面貝層が立地する地形のそもそもの出自を次のように想定します。
北斜面貝層立地地形の出自
更新世化石谷津谷底に崩壊土砂が堆積してできた緩斜面と加曽利EⅡ式頃急発達したように観察できるガリー浸食地形という異なる地形出自を認識できます。
6 参考
等高線からDEMを作成する詳細方法は次の記事にメモしています。
ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020.12.19記事「紙地図等高線から地形3Dモデルを作成する方法」
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