2021年6月28日月曜日

加曽利E式土器等60器3Dモデルの動画

 縄文土器学習 619

2021.06.07記事「中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル」で作成した加曽利E式土器等60器3Dモデルの動画をBlenderアニメーション機能を利用して試作してみました。

Blenderでオブジェクトではなくカメラを移動させて作成したアニメーションの動画です。

1 加曽利E式土器等60器3Dモデルの動画


加曽利E式土器等60器3Dモデルの動画

1分30秒の動画です。

2 中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル

中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2020.11.27 2021.01.06 2021.02.02 2021.02.09 2021.02.16

ガラス面越し撮影

全土器同一縮尺

個別土器3Dモデルは3DF Zephyr v5.019で生成、Blenderで全体編集、3DF Zephyr v5.019でSketchfabアップロード

Sketchfab画面内の移動方法:Shiftキー+右クリックで移動(Shiftキーを先に押す)

アノテーション1~20は移動高速化の用に設置しました。「k」でアノテーション進む、「J」でアノテーション戻る。

3 感想

・60器の個別3Dモデルは、すべてショーケースに展示されている土器をガラス面越しに撮影して作成したものです。従って正面部分のみ3Dモデルになっていて背面などは欠落しています。

・専門家が整った撮影環境で360度撮影して作成する3Dモデルとくらべれば、この60器のモデルの質は格段に低いものです。「作品」と呼べるようなものではないので、「観察記録3Dモデル」と呼称しています。しかし、それでも土器学習用資料としての意義は大きなものがあると考えます。

・ショーケース展示では土器表面の半分くらいしか観察できませんが、60器の3Dモデルはそれと同程度の範囲が3Dモデルになっているので、観察できる表面積という意味では現物展示と3Dモデルではほぼ同程度の意義を有しています。

・一度3Dモデルにすればいつでもどこでも土器現物観察の疑似体験が可能になります。写真では得られない立体感や質感を体感できますから、観察には有利です。

・一度3Dモデルを作成すれば、そのデータは蓄積しますから、現物展示開催の1回性とは後に残る影響は根本的に異なります。

・ガラス面越しに撮った写真からでもそれなりに3Dモデルが作れるので、そしてそれを並べれば「なんちゃって3D博物館」ができるので楽しくて、趣味としては止められません。

4 技術的感想

3DF Zephyr Liteで作成する動画は背景がきれいで、手軽に作成できます。時間もほとんどかかりません。ところがBlenderアニメーション機能による動画はそのレンダリングに時間がかかります。Blenderの方が画面制御がしやすいのですが、長時間のレンダリングが難点です。しかし、Blenderでないとオブジェクトを動かせないので、結局3Dモデル動画作成ではBlenderの操作特性に自分を合わせるしかないようです。


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