2023年1月29日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の土器新分類の整理理解

 Organizing and understanding the new classification of pottery on the northern slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound


I have organized and understood the information on the drastic revision of the pottery classification of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. As the first task, I arranged the new pottery classification according to the time period and browsed through it. I understand that behind the new classification of pottery lies the actual state of correspondence between pottery classification and social change.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器分類が抜本的に改訂されましたので、その情報を整理咀嚼理解しています。最初の作業として時期別に並べて、通覧して観察しました。最大の変更点はこれまで加曽利EⅢ式土器として分類されていたもの(第12群土器)が解体されて全て加曽利EⅡ式土器の古、中、中~新、新のいずれかに変更になったことです。

今回の改訂新部類による加曽利EⅡ式新の土器は環状集落住民が使っていた最後期の土器であり、加曽利EⅢ式期の環状集落を意識的に避けて分散居住した時期の土器(加曽利EⅢ式土器)とは異なることを教えていただいていいます。加曽利EⅡ式期とEⅢ式期の間には、房総では居住形態変化=社会の劇的変化が対応しているという点で大変重要な時点になっています。


改訂新分類による整理


発掘調査報告書分類と新分類

発掘調査報告書分類と新分類をともに通覧すると、新分類の方がわかりやすく合理的であると直観出来ます。加曽利EⅡ式の古→中→中~新→新の分類基準が体系的になっているように感じることができますから、新分類結果をより深く観察することにより、新たな土器図版に直面したとき、その時期を推察することができるようになれそうな気がします。

土器新分類を納得的に理解しつつありますので、この新分類を使って土器破片の3D空間分布分析を進めることにします。


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