2023年3月8日水曜日

有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面 観察記録3Dモデル

 Stripped cross-section of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound  Observation record 3D model


At the permanent exhibition of the Chiba Prefectural Central Museum, I carefully observed the Stripped cross-section of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, and at the same time created a 3D model so that I could observe the outstators at home. I have a lot of discovery and my excitement will not cool down forever.


千葉県立中央博物館常設展で有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面をじっくり観察し、同時に3Dモデルを作成して自宅でも露頭観察できるようにしました。沢山の発見があり感動がいつまでも冷めません。

1 有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面 観察記録3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面 観察記録3Dモデル

高さ4.3m、幅4.0m

撮影場所:千葉県立中央博物館常設展

撮影月日:2023.03.07


展示の様子

3DF Zephyr v7.003で生成 processing 396 images

Stripped cross-section of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound  Observation record 3D model

Height 4.3m, width 4.0m

Location: Chiba Prefectural Central Museum  Permanent Exhibition

Shooting date: 2023.03.07

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v7.003 processing 396 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ

2-1 感想

ふとしたことからこの剥ぎ取り断面存在を知り、即座に千葉県立中央博物館に駆けつけました。2時間ほど露頭観察して、その後約400枚写真撮影して、3Dモデルを作成しました。

有吉北貝塚北斜面貝層の現場を見ることはタイムマシンでもできない限りあり得ないと考えていた自分にとって、天からの惠みたいな幸です。

発掘調査報告書掲載貝層断面図の解読から自分が受ける情報と刺激とくらべて、この剥ぎ取り断面観察から受ける情報と刺激は段違いに多いです。疑似的とはいえないような迫真の現場露頭観察を千葉県立中央博物館でじっくり楽しみました。

3Dモデルの観察及び博物館再訪して双眼鏡を利用した観察を重ね、貝層断面の考察を深めたいと思います。

2-2 第一印象

検討を深めることはこれから進めたいと思いますが、第一印象ではつぎのようなことに気が付きました。

ア 発掘調査報告書では貝殻が集中している部分では土器出土がほとんどないという趣旨の記述がありますが、この断面を観察すると貝殻が集中している部分にも自分が想像して以上に土器が混ざっています。

イ 斜面に対する土器の向きが偏っています。土器外面が下になっている土器片が多くなっています。これは土器片を人が投げたことによる現象であると直観します。

ウ 断面下部に貝殻が混ざった土塊があります。上流の貝層が流水で侵食され流れ着いたと考えられ、貝層堆積当初はガリーに浸食力がある程度存在していたことが判ります。しかし、断面の中上部にはこのような侵食力の痕跡はありません。

エ 断面左下部には貝殻が皆無の砂があり、古いガリー侵食堆積物のようです。

オ 貝殻片がまばらに混じっている土層があります。この付近には貝投棄はないが、ガリー上流側では貝殻投棄があった時期があり、その時期に上流側から流れてきた土層のようです。


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