2023年9月24日日曜日

発掘原票複写資料の整理

 Organizing the excavation record copies


The basic arrangement of the copies of excavation records related to the north slope shell layer of the Ariyoshi Kita Shell Mound has been completed. So, I made a note of the situation. I am impressed that by using Python with support from ChatGPT, I was able to complete a week's work in one day.


有吉北貝塚北斜面貝層発掘原票の複写資料の基礎整理が一段落しましたので、その様子をメモしました。ChatGPT支援によるPython利用により、1週間作業が1日作業で終わったことに感動しています。

1 図面と遺物台帳の複写

千葉県教育委員会の許可を得て有吉北貝塚北斜面貝層の次の資料を複写しました。

図面(遺物分布図、セクション図、貝層分布図、地山地形図等、A2判)450枚は、全てについて書画カメラ(A2)で撮影するとともに、計測資料として利用予定の図面321枚はA3スキャナーでスキャンしました。

遺物台帳14冊(4600ページ、A4判)は全てをA4見開き2ページ単位にて書画カメラで撮影しました。


図面と遺物台帳の複写

2 図面の解像調整

図面は現場で薄鉛筆細線で描かれ、かつ紙質が経年劣化していてスキャン画像をそのまま利用することが困難であるため、書画カメラ画像、スキャナー画像ともにレベル補正とハイパスフィルター補正をPhotoshopマクロバッチ機能で一括調整しました。

遺物台帳はペン書きで文字も大きく、画像調整は不必要でした。


Photoshopによる図面の解像調整

3 図面の種別整理

図面を種別フォルダーをつくり、それぞれ収納しました。

4 メッシュ別フォルダーによる整理

遺物分布図と遺物台帳について、メッシュ別フォルダーに関連ファイルを整理しました。これにより発掘調査報告書掲載全遺物(土器を除く)の3D座標計測が効率的に出来るようになりました。

発掘調査報告書掲載全遺物(土器を除く)にはメッシュ番号と遺物番号が記載されています。この情報により、遺物分布図からx座標、y座標(平面位置)を、遺物台帳からz座標(標高)を知ることが可能です。


メッシュ別フォルダーによる遺物分布図の整理


メッシュ別フォルダーによる遺物台帳の整理

なお、土器は現物閲覧により破片別に記載されているメッシュ番号と遺物番号を調べ、その情報から破片の3D座標を知る活動を今後展開する予定です。

5 技術メモ

遺物分布図と遺物台帳のメッシュ別フォルダー整理作業は当初1週間程度の作業時間を予定しました。しかし、Pythonを使えば面倒臭い作業を効率的に処理出来る可能性に気が付き、ChatGPTの支援を受けて次のPythonスクリプトを利用して、結果として1日で作業を終えることができました。

5-1 ファイル名称変更のPythonスクリプト


ファイル名称変更のPythonスクリプト


ファイル名称変更の効果

5-2 メッシュ別フォルダー作成と関連画像をそこに収納するPythonスクリプト


メッシュ別フォルダー作成と関連画像をそこに収納するPythonスクリプト


フォルダー名称と収納ファイル名の指示テキスト

6 感想

ChatGPT支援Pythonスクリプトの絶大な作業時間短縮効果に大感動です。まるで未来世界に足を踏み入れたような感覚を覚えます。ChatGPT支援によるPythonやBlenderPython活用をさらに進め、さらにChatGPTに限定しないで、多様な生成AIを活用して縄文学習をより深く楽しむことにします。


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