2012年2月5日日曜日

0.1m間隔標高区分図

このブログでは基盤地図情報5mメッシュ(標高)をカシミール3Dで運用してさまざまな地図や画像を作っていますが、その精度はすべてカシミール3Dの仕様である1m単位です。
しかし、5mメッシュは0.1m単位の情報です。私は、0.1mという精度を活かしていません。
そこで、0.1m間隔で標高区分図や等高線図が描けないか手持ちソフトで試してみました。

あっけないほど簡単にできました。

以前から愛用している格安GISソフト地図太郎PLUSに5mメッシュを読み込むと、0.1m単位で階級区分して段彩を色分けすることができます。
ただし、階級区分の数が最大20に限定されています。従って0.1m間隔で標高区分できるのは、特定の標高約2m間です。
次の図は標高24.0m~標高25.8mの区間を0.1m間隔で18区分し、その区間の上下と合わせて20区分して示した図です。

0.1m間隔標高区分図(例)
地図太郎PLUSにより5mメッシュを運用する
5mメッシュ以外の情報もオーバーレイされている
陰影レベル、高さの倍率を変更できるので、それぞれ最高にしてある

この図から、今まで作成してきた1m間隔段彩図では気がつかなかった興味深い現象(*)がすぐ目につき、1m間隔の世界とは違った世界があることを確信しました。
顕微鏡の倍率が格段に向上すれば、見える世界が異なってくるのと同じです。

興味深い現象の例:横戸1谷津~横戸4谷津、さらに東側の谷津にかけて谷津谷底に凹地が存在し、それらが直線状に分布し、小崖1の分布と重なる。

0.1m間隔地形段彩図作成が可能であることが判ったのですが、特定の標高2m間では得られる情報が限られますので、0.5m間隔の地形段彩図(特定の標高約10m間を段彩できる)を作ってみました。

0.5m間隔標高区分図(例)
地図太郎PLUSにより5mメッシュを運用する
5mメッシュ以外の情報もオーバーレイされている
陰影レベル、高さの倍率を変更できるので、それぞれ最高にしてある
標高20.0m~29.0m間は0.5m間隔

段彩の色分けは何回か試行した結果、私自身が地形を見分けやすいものにしました。プレゼンテーション等は考慮していません。
この0.5m間隔標高区分図にDMデータをオーバーレイすると次のようになります。

0.5m間隔標高区分図+DMデータ(例)
DMデータは千葉市提供

これで微細な地形が人工的なものであるかどうか判断がつきやすくなります。

基盤地図情報5mメッシュ(標高)を地図太郎PLUSで運用することにより0.5m間隔あるいは0.1m間隔の地形段彩図を作成できることがわかったことは、私にとって収穫大です。
今後の花見川流域地形検討に大いに活用していきたいと思います。

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