2011年6月21日火曜日

陸上自衛隊下志津駐屯地広報史料館の見学

            広報史料館と野外展示されている高射兵器

 向学のために、陸上自衛隊下志津駐屯地広報史料館を見学させていただきました。
 この駐屯地には高射学校が設置されており、高射教導の方に説明していただきました。
 広報史料館には駐屯地の歴史・現代の防空システム、自衛隊の現況が一目でわかる各種資料が展示されています。防空システムの歴史と現在の最新鋭の姿を理解することができました。貴重な学習の機会でした。
 一方この広報資料館には、旧軍関係の貴重な資料が多数展示されています。このブログとの関係でいうと、旧軍の装備や野戦砲兵学校・陸軍飛行学校等の歴史が詳しい年表や写真、現物資料展示でもって理解できるようになっています。旧軍関係の知識がほとんどない私にとってはまたとない学習となりました。

 例えば、下志津陸軍飛行学校について、私は手持ちの資料から次のようにだけ理解していました。
「学生に偵察飛行隊に必要なる学術を習得せしめ之を各隊に普及し此等学術に関する調査研究を行ひ以て偵察飛行隊教育の進歩を図り且偵察飛行隊に必要なる兵器の調査、研究及試験の外写真の研究を為す。」(昭和18年版陸海軍軍事年鑑、財団法人軍人会館図書部発行、昭和18年6月)

 しかし、広報史料館の展示には下志津陸軍飛行学校年表の最後に、ここから特攻隊が出撃したことが写真多数掲載して説明してありました。通常の特科学校から戦争末期には実戦力部隊に変貌したことを始めて知りました。

 見学後自宅でWEB検索して調べると、次のようなことがわかりました。
「終戦まで主として航空偵察の教育を行っていたが、太平洋戦争末期の1944年(昭和19年)6月には、下志津教導飛行師団を編成して戦力化され、戦局が急を告げるに従い特攻作戦の一部を分担することになった。その後、下志津陸軍飛行学校は、特攻基地となった」(Wikipedia)

 こうした事実から、平成17年4月近衛師団管轄演習場規程付図に掲載されている下志津演習場三角原射場の「爆撃基本目標」の意義について、その理解がより深まりました。

 広報史料館見学の最後に各種パンフレットをいただきました。東日本大震災救援活動のパンフレットもいただきました。案内していただいた高射教導の方も震災救援活動に従事されたとのことです。
 国民の期待に応えて震災救援・復旧復興に活躍していただいている自衛隊に感謝します。

            陸上自衛隊パンフレット

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