2012年4月13日金曜日

横戸の河岸段丘 その2 地質

横戸の河岸段丘の露頭を観察しました。

場所はA-B断面上の花見川東岸の崖です。

露頭位置図

露頭の状況は次の通りです。

横戸河岸段丘露頭の状況

露頭の全景は斜面で撮影した4枚の写真をフォトショップのphotomerge機能でつなぎ合わせたものです。正射影投影した写真とは程遠いので、東京軽石層が斜めに堆積しているように見えますが、実際はほぼ水平に堆積しています。

東京軽石層の下がローム層からローム混り粘土層に漸移し、シルト質細砂層と明瞭な境で接します。シルト質細砂層にはクロスラミナが発達し、木下層であると考えます。この露頭では明瞭な段丘堆積物が見つかりませんが、ローム混り粘土層が段丘堆積物相当層であると考えます。

この露頭の地層を地形断面図に書き込むと次のようになります。

河岸段丘面の地層断面

東京軽石層が火山灰層の下部に現れることから、この段丘面が武蔵野面相当面であると確認できます。

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