2012年4月26日木曜日

発見した古河川河道のまとめ

これまでの記事で、現在の花見川河道付近に古河川の河道を発見したことを説明してきました。
この古河川の河道の分布と地質をまとめてみました。

古河川河道の分布

河道幅(左右の谷壁上端線の間の幅)は230m~280m程度あります。
今後、武蔵野面形成時代の近隣各河川の河道幅を調べるつもりですが、おそらく、この古河川の河道幅は近隣河川と比較すると当時にあっては大きな部類に属すると予想します。
当時の勝田川と比べて遜色のない規模の河川であったと予想します。

印旛沼堀割普請前の自然地形としての谷中分水界の位置(次の記事で詳述予定)と古河川河道の関係を見ると、古河川の河道幅は分水界のすぐそこから河道幅が200m以上あり、截頭されたこと(もともとあった上流部の河道が奪われたこと)がよくわかります。

この古河川が東京湾水系によって争奪された、被争奪河川(截頭河川)であると見立てています。


古河川河道の地質

粘土層を段丘堆積物(0.5~1.5m)とし、その上に武蔵野ローム層を乗せています。
粘土層とその下の木下層の境の標高はAで約12m、B、Cで約13.5mです。

この古河川は花島付近から柏井を通り横戸まで、下総上位面形成直後から武蔵野面形成時まで、周辺の河川を併合しながら流れていた河川と見立てています。

この古河川をこのブログではこれまで、古柏井川と仮称しています。

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