2012年4月17日火曜日

横戸の河岸段丘 その5 北方向の分布図

前の記事までの情報に基づいて、横戸河岸段丘とそれが連続する勝田川河岸段丘の分布図を作成しました。

横戸河岸段丘と勝田川河岸段丘

この分布図を作成する作業の中で、横戸河岸段丘の対岸(弁天橋より南側)に狭い河岸段丘地形を発見しました。
また現在勝田川が花見川に合流する付近の西岸に勝田川のつくった河岸段丘が存在するので、それも図に書き込んあります。

この分布図を立体表示して幾つかの角度から見てみます

横戸河岸段丘と勝田川河岸段丘の3D表示 南上空から北方向

横戸河岸段丘と勝田川河岸段丘の3D表示 西岸上空から東岸方向

横戸河岸段丘と勝田川河岸段丘の3D表示 勝田台上空から花見川方向

これらの情報から横戸河岸段丘を作った川の流れは勝田川に合流する流れであることが判明しました。
その流れが存在した谷津の幅は、勝田川合流部付近で約230mであることもわかりました。

横戸河岸段丘と勝田川河岸段丘を作った流れ

台地を人工開削したと表現されている場所に、実は印旛沼方向に流れる川が作った谷津があったことが証明されました。
しかし、その谷津の形状(河岸段丘を切った小谷の存在の有無など)はこの付近の地形からは判明しません。

*     *     *

航空レーザ測量による正確な5mメッシュ(標高)データとGISソフト(地図太郎PLUS)、3D表現ソフト(カシミール3D)を使うことによって、現場で自分が体感した地形をそのまま表現できるようになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿