2012年4月9日月曜日

花見川本川筋の地形概観

花見川本川筋の河岸段丘について、昨秋に続き、再度検討します。

次の図は国土地理院で公開している基盤地図情報(数値標高モデル)5mメッシュ(標高)を用いて作成した0.5m刻み地形段彩図です。

花見川本川筋付近の地形段彩図
5mメッシュによる
地図太郎PLUSにて作成

この地形段彩図で地形の概観は十分できます。
しかし、この地形段彩図を3D表示すると、平面図をみるよりはるかに楽にそして豊かな発想を刺激するかたちで地形を認識することができます。 3D表示する手間はほとんどかかりませんので、このブログでは3D表示を多用しています。

花見川本川筋付近の地形概観
5mメッシュによる
段彩図は地図太郎PLUSで作成、3D表示はカシミール3Dで作成

主な地形面はa:下総上位面(下末吉面)、b:下総下位面(小原台面)、c:千葉第1段丘(武蔵野面)です。

この地形面を刻む形で古柏井川(現在の花見川河道に存在していた印旛沼方向に流れていた河川)が形成した河岸段丘があります。1と2です。
この河岸段丘について、露頭観察の結果やボーリングデータも用いてこれから検討していきます。

ただし、厄介な問題があります。 河岸段丘1の部分の5mメッシュが根本的に間違っています。それは5mメッシュのソースとなった千葉市作成DMデータが間違っているからです。(それが原因で1万分の1地形図など国土地理院の地図成果がことごとく間違っています。)
この間違いを訂正しながら、検討します。

3は下総上位面を刻む下総下位面相当の河岸段丘のようです。これも検討します。

こうした想定について、本当にそういえるのか、その確実性について検討します。

その確実性が高まれば古柏井川の存在が証明され、これまで不明であった花見川の出自の半分が明らかになります。
もう半分は河川争奪の成因がわかることによって、明らかになります。

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