2013年3月18日月曜日

メモ 多数のブログ記事から目次素案を発想する思考プロセス


googleサイト(無料)を利用してWEBサイト「花見川流域地誌素材集」を作成しました。その作成方法を後日役立つことがあるかもしれないので、メモしておきます。

花見川流域地誌素材集のトップ画面

メモの内容は次の2点です。
メモ1 多数のブログ記事から目次素案を発想する思考プロセス
メモ2 サイト上で目次素案に記事を電子的に張り付ける方法


「第2章 下総台地の地形発達史」を例に説明します。

1 多数のブログ記事から目次素案を発想する思考プロセス

ア ブログ画面から直接目次素案を作成することに失敗する
次の画面はブログ「花見川流域資料1下総台地の地形発達史」のflipcard(動的ビューの1種類)の画面です。

ブログ「花見川流域資料1下総台地の地形発達史」のflipcardのトップ画面

当初はこのような画面から記事を全部読めばおのずと目次素案が頭に浮かびあがってくるものと期待していました。
しかし、どんなに時間をかけても170記事を咀嚼して納得のいく目次素案をつくることはできませんでした。情報量が多すぎて、すぐ頭脳的疲労が極限に達してしまいます。この時感じたことは、ブログ上の地形記事は時系列に整理されていて、簡単に読めて、すぐそこにあるのに、「手」で触れないというもどかしさです。
ごちゃごちゃした多量の情報をカードに書いて、机上で「手」で整理するkj法なら自分の得意とするところであり、そうした土俵に事態を引っ張り込むことが得策と直感しました。
そこで、記事を自分の「手」で触れるようにすることにし、次のような方法を執りました。

イ 全記事のpdfファイル作成
次のような方法で全記事のpdfファイルを作成しました。30分程度で作業は終わりました。
-1 flipcardのトップ画面で最初の記事をクリックする

flipcardのトップ画面で最初の記事をクリックしたときの画面

-2 この記事を右クリックして印刷→(プリンターの選択)AdobePDF(※)→印刷→保存先指定→保存と進むと記事のpdfファイルが作成保存されます。pdfファイル名は記事名となります。(※※)

※パソコンにアドビアクロバットがインストールされている必要があります。
※※ブログを立ち上げるブラウザーはGoogleChrome(無料)を使います。InternetExplorerではpdfファイル名は全部同じになってしまいます。

-3 画面上にもpdfファイルが立ち上がるのですが、これは必要ないので×で消します。

-4 記事画面左上の矢印(>)をクリックして次の記事に移動し、同じ方法でpdfファイルを作成します。

-5 画面上に立ち上がったpdfファイルは消します。

以下この単純作業を繰り返すことで全ての記事のpdfファイルができます。

pdfファイルが出来上がった様子

ウ kj法によりpdfファイルをフォルダーに集約する
Windows7ではExplorer上でpdfファイルの名称と内容の閲覧ができます。この機能を利用して次のような手順でpdfファイルを集約します。

-1 記事内容の距離が近いpdfファイルを見つけ、その共通小見出しを考え、その小見出し名でフォルダーをつくり、そのフォルダーにpdfファイルを収納します。
この作業は気がついたところから順次行うので複雑な思考は不用です。類似記事を集めてフォルダーをつくり、そこにpdfファイルを移動するだけです。
この作業を進めるとpdfファイルの数が減少し、ますます作業が楽になります。類似記事がない記事はそれだけでフォルダーをつくります。
この作業の結果、Explorer画面上ではpdfファイルは見えなくなり、多数のフォルダーだけになります。このフォルダーを1次フォルダーと呼ぶことにします。

-2 1次フォルダーを対象として、見出し(フォルダー名)内容の距離が近いものを見つけ出し、その共通見出しを考え、その共通見出しで新たなフォルダー(2次フォルダー)をつくり、そこに1次フォルダーを収納します。類似フォルダーがない独立した内容のフォルダーはそのままにします。
この作業の結果、2次フォルダーと独立性の高い1次フォルダーが残ります。

-3 さらに2次フォルダーを対象に3次フォルダーを、3次フォルダーを対象に4次フォルダーをつくります。

エ フォルダー構造に準拠して目次素案をつくる
ここまで「手」で(マウスで)作業してくると、170記事の全体像の構造が明確に把握できます。170記事を端から読んでいた時は頭の中がごちゃごちゃになってどうしても思考がまとまらないで、いらいらしていたのがウソのようです。
2次フォルダーが出来上がる頃にはフォルダー構造に準拠した目次素案が自動的に頭に浮かびます。あとはその目次素案を推敲するだけです。

出来上がった目次素案(第2章 下総台地の地形発達史)
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2章 下総台地の地形発達史
2-1 花見川流域の地形概観
2-2 花見川筋の谷津地形発達史
2-2-1 河川争奪現象の見立て
① 河川争奪現象の見立て
② 河川争奪に関する先行論文
③ 河川争奪がこれまで知られていなかった理由
 2-2-2 花見川筋周辺の地形面の把握
① 花見川筋地形概観
② 地区別地形地質の把握
   ア 横戸付近
   イ 鷹之台付近
   ウ 柏井付近
   エ 花島付近
   オ 天戸犢橋付近
③ 人工改変前の地形の復元
ア 古地理復元記述のための時代区分
イ 4期地形の把握
ウ 3期地形の把握
 ウ-1 横断形状
 ウ-2 谷中分水界の位置
2-2-3 花見川筋周辺の地形発達史
① 地形の編年
② 古河川河道
③ 地形発達史
2-2-4 河川争奪現象存在の証明とその成因
  ① 河川争奪現象存在の証明
  ② 河川争奪現象成因の3者説
  ③ 白鳥孝治氏の説検討
  ④ oryzasan氏の説検討
  ⑤ クーラーの成因検討
   ア 3つの仮説の検討
   イ 断層仮説の検討
   ウ 埋没谷洗い出し仮説の検討
   エ 地理的位置仮説の検討
  ⑥ 花見川河川争奪仮説の本命としての地理的位置仮説
 2-2-5 河川争奪現象の命名(「河道逆行争奪」)
2-2-6 河道逆行争奪の証拠
  ①  河道逆行争奪の5つの証拠
  ②  河道逆行争奪の証拠1 水系パターン異常
  ③  河道逆行争奪の証拠2 深い谷が浅い谷を切る
  ④  河道逆行争奪の証拠3 真逆流向の2河岸段丘の併存
  ⑤  河道逆行争奪の証拠4 断層地形(小崖1)を花見川が切っている
  ⑥  河道逆行争奪の証拠5 花見川による断層崖先行谷津パターンの取り込み
 2-2-7 河川争奪地形が社会に継続して与えている影響
コラム 巨智部忠承の花島村活断層説
2-3 芦太川筋谷津の地形発達史
2-3-1 谷中分水界と浅い谷
 ① 古柏井川のモデル河川としての芦太川
 ② 谷中分水界
 ③ 浅い谷の正体
 ④ 仲東谷津の成因
 ⑤ 円錐体地形
 ⑥芦太川検討の課題
   ア 芦太川検討の課題
   イ 下総台地のボーリング資料
   ウ 芦太川上流部の想定ルート
2-3-2 小崖地形(断層地形)の水平移動成分
2-4 横戸川筋、宇那谷支川筋谷津の地形発達史
2-4-1 犢橋長沼地区の地形概観と谷津記号付与
2-4-2 谷津の縦断形
  ① 横戸1谷津
  ② 横戸2谷津、横戸3谷津
  ③ 横戸4谷津
  ④ 横戸5谷津
  ⑤ 横戸6谷津
  ⑥ 宇那谷1谷津
  ⑦ 宇那谷2谷津
  ⑧ 宇那谷3谷津
2-4-3 横戸1谷津に関連する河川争奪地形
2-5 小崖地形(断層地形)
 2-5-1 小崖1
  ① 小崖1の現況
  ② 小崖1の存在を意識した地名
  ③ 小崖1によって截頭される谷津
  ④ 小凹地列状分布と小崖1
  ⑤ 小崖1を伴う地殻変動の量
 2-5-2 小崖3
 2-5-3 小崖2に起因する谷津パターン
 2-5-4 小崖からみた花見川流域地形 
2-6 宇那谷川本川筋谷津、長沼の地形発達史
2-6-1 長沼の既往記述
2-6-2 長沼池
  ① 長沼池の昔と今
  ② 水田開発前の長沼池復元
  ③ 長沼池の成因
  ④ 長沼池と縄文遺跡
2-6-3 宇那谷川谷津の拡大プロセス仮説
  ① 宇那谷川の検討ポイントと縦断
  ② 宇那谷川谷津の巾が広い事実
  ③ 宇那谷川谷津の拡大プロセス仮説
2-6-4 古長沼の復元と成因
  ① 古長沼の復元
  ② 湖沼堆積物データ
  ③ 古長沼跡に存在する低湿地
  ④ 古長沼の成因
2-7 犢橋川
2-8 縄文海進の古地理復元
2-8-1 縄文海進のイメージ
2-8-2 縄文海進の海は花見川谷津のどこまで入ったか
……………………………………………………………………

つづく

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