花見川流域地誌のメインキーワードは“地峡” その5
現在花見川地峡は東京湾と印旛沼を結ぶ自然の回廊となって哺乳類、鳥類等野生生物の重要な生息場所、移動ルートとなっています。
同時に花見川地峡は、東京湾と新川・印旛沼を結ぶサイクリング・散策の重要なルートとなっています。
また、花見川地峡は価値の高い風景を有しています。同時に、その周辺が市街化調整区域に指定されていて、無秩序な都市開発が抑制されることにより風景上の劣悪化が抑制されているゾーンとなっています。
花見川地峡が有する特異な地形を活用した古代から現代までの人々の営みは、数多くの歴史的文化的地物を現代に残しています。
このような環境や地域づくりに関連した花見川地峡の特性は、これまで目的的に着目するという点ではきわめて脆弱なものであり、社会的にほとんど意識化されていません。
21世紀における花見川地峡のあり方を考える際には、治水・利水・水運に偏重するのではなく、環境や地域づくりも重要な主題の一つとして扱うことが大切です。
新たに着目されるべき環境・地域づくりの戦略軸としての花見川地峡回廊
つづく
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