2013年3月24日日曜日

ありがたいでこぼこ修繕 よもや舗装はしないと思うが…


花見川サイクリングロードのでこぼこ修繕工事が行われています。
よもや舗装工事はしないとおもいますが…

でこぼこ修繕工事の看板

でこぼこ修繕工事前

でこぼこ修繕工事後
凸地を削り、凹地に砂利を埋めています。

舗装された道ではないので自転車などの轍で溝が出来たりして、雨が降ると水たまりができて、歩きにくい場所も生まれます。数年に1回くらいこのような軽微な修繕をしてもらえることは散歩人としてありがたいことです。

しかし、舗装は決してしないでもらいたいものです。

私が舗装に反対する理由は次の通りです。

花見川サイクリングロード(弁天橋と花島橋の間)の舗装をしてもらいたくない理由

1 花見川堀割部(弁天橋と花島橋の間)はその全体が印旛沼堀割普請の土木遺構となっています。文化財的価値を有する空間です。むやみやたらに舗装することはこの土木遺構を傷つけることに通じます。

2 花見川堀割部は江戸時代の印旛沼堀割普請の象徴的な場所であり、千葉市や八千代市の小学校社会科副読本で紹介されており、子どもたちの学習の場所となっています。その学習では江戸時代の素掘り工事について学びます。現在の未舗装の道は江戸時代の素掘り工事を学ぶのにイメージ的に好都合です。もし道を舗装してしまうと、子どもたちに素掘り工事の学習をさせるときに、イメージ的に障害となってしまいます。

3 花見川堀割部は緑あふれる峡谷風の風景となっていて、景観上の価値を有する空間です。市街地のすぐ近くにこれだけの風景と人工音から離れれた場所が存在していることが、訪れる人を驚かせます。サイクリングロードを舗装することによって、この風景を人工化させることによって傷つけます。

4 花見川堀割部は豊かな自然生態系が営まれている場所です。サイクリングロードを舗装することは自然生態系を大きく傷つけます。例えば次のような影響が及びます。
生態系影響の例
ア サイクリングロートを通って水際部と斜面部を移動している生き物の生息環境を阻害する。(アリなどの昆虫類、カメなどの両生類、ハクビシンなどの哺乳類)
イ 道空間を林縁の好適な採餌場所としている鳥類の生息環境を阻害する。(マヒワなどの林間の小鳥、コジュケイ、キジバト等…植物の種子などを採餌、オオタカ…モグラなどを採餌)

5 サイクリングロードを舗装するとサイクリング利用者が増えるとともに、サイクリング自転車のスピードがアップします。これにより自転車利用と歩行者のバランスが崩れ、歩行者を巻き込む交通事故が多発する危険性が高まります。歩行者の安全性が侵されます。

6 現在、都会の中で土を踏みしめて散歩できる自然的空間がほとんどありません。そうした中で未舗装の花見川堀割部は踏みしめる土を通じて自然の感触を確かめることができる貴重な健康散歩空間になっています。サイクリングロードを舗装することは、地域に残された貴重な健康散歩空間を奪うことになります。

これらの舗装反対理由の多くはこの場所に予定されている低水護岸工事に関する懸念にも通じます。

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