2016年6月13日月曜日

安房国郷名分布基礎データ作成

2016.06.11記事「房総三国分郡図の学習用GISデータ作成」で分郷図のGISデータを作成しましたが、続いて分郷図作成のための基礎データを作成することとします。

まず手始めに安房国の郷名分布基礎データを作成しました。

既存の郷名分布資料として、千葉県地名変遷総覧(千葉県立中央図書館編集)の付録である千葉県郷名分布図(邨岡良弼著日本地理志料による)が存在します。

しかし、この郷名分布史料は誤りが多く、信頼がおけません。

原典の邨岡良弼著日本地理志料では「造郷」つまり、解釈の整合をはかるために、史料には存在しない「郷」を創作してしまっています。

しかし、郷名が分布図になっているものは他にはありませんから、参考資料の一つとして、安房国分について郷名を書き込んで、示します。

参考 安房国郷名分布図

安房国郷名分布基礎データは「千葉県の歴史 通史編 古代2」(千葉県発行)付録「房総三国の郡・郷・里の変遷と比定地一覧」に基づいて作成しました。

房総の郡・郷リストは次の通りです。

「和名類聚抄」にみえる房総三国の郡と郷
「千葉県の歴史 通史編 古代2」(千葉県発行)から引用

このうち、安房国分4郡33郷の位置をGISにプロットしました。

ただし、平群郡駅家、朝夷郡大津については位置未詳のためプロットできませんでした。

位置プロットは想定される比定地の中央付近を念頭に行いましたが、厳密な検討は行っていません。

従ってあくまでも概略の位置を示すものです。

安房国郷名分布図

引き続いて、この形式で上総国、下総国分についてもデータを作成する予定です。

点プロットではありますが、千葉県地名変遷総覧(千葉県立中央図書館編集)付録千葉県郷名分布図(邨岡良弼著日本地理志料による)以外では初めての郷名分布データになると考えます。

現在は郷名を1点にプロットしていますが、今後空間的広がりがイメージできる情報にもとづいて、ある程度面的情報に変換していけたらより使い勝手のよいものになると考えます。

なお、郷名プロットと同時に郡界線の不合理部分(転写に伴うズレなど)を修正しました。

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