2016.06.13記事「安房国郷名分布基礎データ作成」に引き続いて上総国分の郷名分布基礎データを作成しました。
元となるデータは「千葉県の歴史 通史編 古代2」(千葉県発行)付録「房総三国の郡・郷・里の変遷と比定地一覧」です。
GIS画面に郷名をプロットした結果は次の通りです。
上総国郷名分布
このGISプロットデータをcsv出力すると緯度・経度情報を得られるので、そのデータを含んだ郷名データベースを作成しています。
古代房総三国の郡と郷
下総国分の作業が済めば、郡名、郷名の文字及びそれらの読みと位置データを含むGISデータベースの基礎資料ができることになります。
なお、位置は元資料情報の概略をプロットしたもので、詳しく検討したものではありません。
今後、郷の領域のイメージが得られるようになったならば、点データではなく、大ざっぱなものであってもよいので、面データに変換したいと考えています。
現状の郷名位置は、郷の相対的空間関係を知ることができる程度の情報です。
なお、郡界線について、転写の際のズレのような問題を除くと、次の図に示すように、周淮郡と天羽郡の境に一部を訂正したほうが良いと考えました。
周淮郡と天羽郡の境で訂正を必要とするところ
大貫駅付近で東京湾に出る「岩瀬川」「小久保川」の流域は天羽郡ではなく、周淮郡であったと考えます。(大日本地名辞書による)
古代の地勢上の境は、現代の国道127号、館山自動車道の線形に踏襲されていると考えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿