3D model observation of miniature pottery
We observed 7 miniature pottery exhibited at the Kasori Shellmound Museum special exhibition with a 3D model. Miniature pottery is a rare Jomon period "second tool" that survived the Yayoi period.
加曽利貝塚博物館特別展「-市原市史跡指定-祇園原貝塚 千年続いた縄文のムラ」で展示されていたミニチュア土器7点を3Dモデルで観察しました。ミニチュア土器は弥生古墳と生き残った稀な縄文時代「第二の道具」です。
1 ミニチュア土器7点(市原市根田祇園原貝塚) 観察記録3Dモデル 7 miniature pottery
ミニチュア土器7点(市原市根田祇園原貝塚) 観察記録3Dモデル 7 miniature pottery縄文時代後晩期
撮影場所:加曽利貝塚博物館特別展「-市原市史跡指定-祇園原貝塚 千年続いた縄文のムラ」
撮影月日:2021.12.02
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
実寸法付与
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 86 images
7 miniature pottery (Neda Gionbara shell mound, Ichihara city) Observation record 3D model
Late-Final Jomon period
Location: Kasori Shellmound Museum Special Exhibition "-Designated as a historic site in Ichihara City-Gionbara Shell Mound, Jomon village that lasted for a thousand years"
Shooting date: 2021.12.02
Shooting through a glass showcase
Give actual dimensions
Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 86 images
3Dモデルの動画
2 メモ
2-1 大きさ
実寸法を付与した3Dモデルから7点のミニチュア土器寸法を計測しました。
ミニチュア土器の寸法
参考 オルソ投影 上から
参考 オルソ投影 正面
小林達雄編「総覧縄文土器」の「ミニチュア土器」(菅野和郎)ではミニチュア土器を口径・最大径とも10㎝以内におさまるものと規定していますが、7点はほぼその範囲におさまります。
2-2 手抉(たくじり)
縄文時代ミニチュア土器は神への供え物容器として使うなどの祭器(「第二の道具」)であったと考えられます。ミニチュア土器は供え物とはいえ実用的機能を備えていることから「第二の道具」としては稀なこととして、弥生古墳へと生き残って使われていきました。日本書紀にも手抉(たくじり)として登場します。
精選版日本国語大辞典「手抉(たくじり)」
〘名〙 古代に、土をまるめて指先でその中をくじりくぼめて作った粗末な土器。神前への供え物を盛ったものか。
※書紀(720)神武即位前戊午年九月「天の手抉八十枚〈手抉、此をば多衢餌離(タクジリ)と云ふ〉」
次の小型甕は2011年8月千葉市埋蔵文化財調査センターで閲覧した千葉市花見川区子和清水遺跡古墳時代住居出土遺物ですが、その大きさから供献用土器と考えられています。
千葉市花見川区子和清水遺跡古墳時代住居出土小型甕(千葉市埋蔵文化財調査センター所蔵)
実測図 発掘調査報告書から引用
10年前はこの供献用土器のルーツがはるか縄文時代まで遡るとの知識はありませんでした。今再びこの古墳時代供献用土器観察をふりかえると、縄文時代学習が弥生時代古墳時代学習にとっても必須であることがよく理解できます。
2011.09.19記事「子和清水遺跡の出土物閲覧6」
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