2021年12月31日金曜日

2021年の趣味活動をふりかえる

 Looking back on 2021 hobby activities


Despite the pandemic, I was able to maintain and develop my hobby activities in 2021 and enjoyed it a lot.

I would like to express my sincere gratitude to all the people inside and outside of Japan who I met face-to-face and on Blog, Twitter, Facebook, YouTube, Sketchfab, etc. I have summarized the activities in 2021.


2021年の大晦日となりました。

コロナウィルスパンデミックも2年を過ぎ、いまだ猛威が衰えません。人生晩年にこのような世界史的出来事に遭遇するとは思ってもみないことでした。

このような厳しい状況にもかかわらず、この1年間皆様のおかげで趣味活動を維持発展させ、大いに楽しむことができました。

対面でお会いしご厚情をいただいた皆さま、Blog、Twitter、Facebook、YouTube、Sketchfabなどwebでお会いし、いいね・情報・アドバイス・ご指摘などをいただいた内外皆様に心から感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。

この記事では2021年趣味活動で特別に印象的だった活動を反芻して楽しむことにします。

また、2021.01.15記事「ブログ開設10周年通過にあたって」で書いた「2021年のささやかな夢リスト」がどのように実現したのか、しなかったのか点検してみることにします。

1 2021年趣味活動で印象的だった事柄

1-1 イボキサゴ採取会参加

2021年7月10日イボキサゴ採取会に参加させていただきました。お誘いしていただいた千葉市埋蔵文化財調査センター所長西野雅人先生にあらためて感謝いたします。イボキサゴの生息環境を知り、縄文時代の食べ物としての意義を学習しただけでなく、持ち帰ったイボキサゴの3Dモデルを作成して「小さいモノ」の3Dモデル作成技術習得を大いに楽しむことができました。この活動の中で深度合成可能カメラや撮影ボックスを入手し3Dモデル技術向上を楽しみました。


イボキサゴ3Dモデル

1-2 展示施設における観覧

コロナ禍で行動が制限される中で次の展示施設で遺物の観覧と3Dモデル作成用撮影を行いました。

2021.01.06 加曽利貝塚博物館 企画展あれもE

2021.02.02 加曽利貝塚博物館 企画展あれもE

2021.02.09 加曽利貝塚博物館 企画展あれもE

2021.02.16 加曽利貝塚博物館 企画展あれもE

2021.03.29 千葉市動物公園 動物園で考古学

2021.04.21 加曽利貝塚博物館 企画展三内丸山遺跡土器

2021.05.07 加曽利貝塚博物館 企画展三内丸山遺跡土器

2021.05.13 八千代市立郷土博物館 企画展縄文

2021.10.07 加曽利貝塚博物館 企画展祇園原貝塚

2021.10.14 加曽利貝塚博物館 企画展祇園原貝塚

2021.10.19 八千代市立郷土博物館 らくがく縄文館

2021.10.23 八千代市立郷土博物館 らくがく縄文館

2021.11.02 八千代市立郷土博物館 らくがく縄文館

2021.11.08 伊那市創造館

2021.11.09 箕輪町郷土博物館

2021.11.18 八千代市立郷土博物館 らくがく縄文館

2021.12.02 加曽利貝塚博物館 企画展祇園原貝塚

2021.12.22 千葉市立郷土博物館 優品展

2021.12.24 千葉市立郷土博物館 優品展

展示施設に展示されているモノは全て意義の大きなものだけです。したがってその観察はじっくり行う必要があります。さらに3Dモデル作成用撮影をするならばいくら時間があっても足りません。そのため一つの企画展を1回だけ観覧して終わりということは自分の中ではほとんどあり得ないことになりました。

1-3 講演会リアル参加・研究集会等のzoom参加

●リアル参加

2021.01.16 加曽利貝塚博物館 縄文講座「中峠式土器」

2021.02.20 加曽利貝塚博物館 縄文講座「連弧文式土器」

2021.03.20 加曽利貝塚博物館 研究講座「縄文を知る」

2021.12.18 加曽利貝塚博物館 縄文講座「祇園原貝塚」

加曽利貝塚博物館の講座は全てリアル小人数限定抽選参加です。

●zoom参加

2021.11.20~21 山梨県考古学協会研究集会「曽利式土器」

2021.12.11 山梨県立博物館 高橋龍三郎「土偶と土面」

zoom参加は移動の手間が省けて抽選などの不都合がなく、よい取組であると感じました。

1-4 有吉北貝塚学習

2021年1月~10月の趣味活動メインは有吉北貝塚学習となりました。特に北斜面貝層のデータを精密分析して新しい情報を得る状況が出現して活動に熱が入りました。北斜面貝層は後代人工撹乱の様子は全くない貝層ですが、単純に貝を投棄してできた貝層ではありません。繰り返し発生したガリー侵食撹乱によりできた貝層です。その自然現象としての撹乱現象を理解することが北斜面貝層分析の鍵であると考えます。

自分の趣味活動テンポと北斜面貝層分析学習テンポに齟齬が生まれ、現在は有吉北貝塚学習が中断しています。現在を「ため」の時期として2022年の前半には学習を再開する予定です。


有吉北貝塚学習で作成した北斜面貝層断面図3Dモデル

参考 サイト「有吉北貝塚学習記事集成

1-5 専門概説書の通読学習

設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」(2021、吉川弘文館)を学習し、ブログ記事17編を書きました。土偶の顔とかイレズミに関する知識が増大しました。

ブログ「芋づる式読書のメモ

1-6 3Dモデル分析技術等の習得

次のような個別技術習得や課題解決をしました。

・小さいモノの3Dモデル作成技術

・GigaMesh Software Frameworkの使い方説明公開

・3DF Zephyr Lite不都合の解決(個人パソコン設定との相性悪さ解決)

・VRゴーグル実験

・地理院地図、DEM-Net Elevation APIなどの3DモデルのBlender、3DF Zephyr Lite活用

・テクスチャ画像の縮小

・Photoshop3D機能活用

・Sketchfabに画像貼付実現


GigaMesh Software Frameworkにおける縄文土器3Dモデルの展開

1-7 考古学切手収集の開始

Twitter坂下貴則【日本人の考古学】さん紹介ツィートに刺激されて、2021年7月21日切手の博物館企画展「切手 de 考古学」展を観覧しました。大いに感動して世界の考古学切手収集を趣味活動に加えました。コロナ禍で海外旅行が出来ないことの代償行為であると(密かに自分の深層心理を分析して)感じています。過去に訪れた古代遺跡が図案の切手とか、まだ見知らぬ遺跡の考古学切手などを手当たりしだいに入手しています。

1-8 英語要約追記の開始

Sketchfab(3Dモデル投稿サイト)で外国の方から説明に英文を加えてほしいとの要望をいただきました。そこでSketchfab、ブログ記事、YouTube、Facebookなどに英文説明や要約を追記しています。英語力ゼロの自分ですから、全てGoogle Translateに任せていたのですが、そのうちかなりトンチンカンな英文であることにうすうす気が付いて、最近は「和英対照日本考古学用語辞典」でキーワードを確認するようになりました。「和英対照日本考古学用語辞典」は図版も豊富できわめて素晴らしい辞典ですが、この図書がとても入手しにくい(法外に高価な古書しかない)ことに驚きました。webでうろうろとさまよいながら探しているうちに、「メルカリ」(!)でみつけて、適正価格で新本同様のモノを入手しました。ラッキーでした。

2 「2021年のささやかな夢リスト」の実現チェック

2021.01.15記事「ブログ開設10周年通過にあたって」で2021年のささやかな夢リストを書きましたが、その夢が実現したかどうか、チェックを楽しんでみることにします。

凡例

 ●…2021年当初にその実現を重視した夢

 〇…実現あるいは実現しつつある、あるいは実現の端緒をつかんだ項目

 ×…実現していない項目

●2-1 縄文社会消長分析学習の前進…〇

●2-1-1 有吉北貝塚学習を充実させる…〇

●2-1-2 養安寺遺跡学習の開始と進行…×

2-1-3 加曽利貝塚等関連遺跡学習の着手…〇

●2-2 アリソガイ製ヘラ状貝製品学習の完了…×

2-3 信頼のおける縄文時代気候資料の入手と分析…×

2-4 原始神話学の学習…〇

●2-5 使い勝手の良い学習参考資料作成…×

2-6 近隣展示施設の展示物観察の継続…〇

2-7 全国展示施設の展示物観察の継続…〇

●2-8 3Dモデル作成・操作・表現技術の向上…〇

●2-9 GIS技術、DB技術の向上…〇

2-10 画像と著作物表現技術の向上…〇

2-11 webメディアの操作技術…〇

勝敗で表現してもあまり意味はありませんが、11項目について8勝3敗です。子どものように夢を追い求めた2021年趣味活動は、それなりに充実していたと言えるようです。

3 趣味活動の感想

・趣味活動において飽くなき「楽しさ」極大化を目指すこととします。(成果業績とか、社会的認知とかを目指すことにあらず。)そのために必要なことはなんでもすることにします。

・縄文学習で言えば、出来るだけ学術的成果を知り、それを踏まえることに留意することにします。しかし、学術とは異なるゾーン(趣味のゾーン)で活動していることを絶えず意識し、自分自身の価値観を磨いていくことにします。

4 2022年の活動

上記1~4の2021年ふりかえりを踏まえて、2022年の活動を年始にじっくり考え、2022年1月15日記事「ブログ11周年通過記念記事」(予定)でまとめることにします。


2021年全287記事(この記事を除く)のサムネイル

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2020.12.31記事「2020年の趣味活動をふりかえる

2019.12.31記事「2019年の趣味活動をふりかえる

2018.12.31記事「2018年の趣味活動をふりかえる

2017.12.31記事「2017年の趣味活動をふりかえる

2016.12.31記事「2016年の趣味活動をふりかえる

2015.12.31記事「2015年をふりかえる

2014.12.31記事「1年をふりかえる

2013.12.31記事「大晦日の夜に1年をふりかえる


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