2024年7月12日金曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 土器と土錘の分布特性の違い

 Differences in distribution characteristics of pottery and clay weights in the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound


Comparing the distribution characteristics of pottery and clay weights in the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound, there are clear differences. There are two peaks of pottery excavation, at the head of the gully and at the lower part of the gully, but the peak of clay weights is only at the lower part of the gully. It is interesting to note that the dumping principles of pottery and clay weights may be different.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器と土錘の分布特性を比較すると明瞭な違いがあります。土器はガリー谷頭部とガリー下流部の2つの出土ピークがありますが、土錘のピークはガリー下流部だけです。土器と土錘の投棄原理が異なる可能性があり、興味が深まります。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 土器と土錘の分布3D棒グラフ

有吉北貝塚北斜面貝層 土器と土錘の分布3D棒グラフ

土器出土件数 総件数19950、グリッド別最大件数665、最小件数1

土錘出土件数 総件数736、グリッド別最大件数50、最小件数1

出典:有吉北貝塚北斜面貝層遺物台帳(千葉県教育委員会所蔵)

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 観察メモ

土器と土錘の出土件数は土器19950件、土錘736件で約27倍の差があります。

土器と土錘の分布特性を比較すると、土器より土錘分布の方が狭く、また土錘に偏在性(ピークの高さ)があります。このことから、土器はいろいろな機会に投棄されることが多く、土錘は特定の機会に投棄されることが多かったと想像します。

土器の分布はガリー谷頭部とガリー下流部の2箇所に出土ピークがあり、ガリー谷頭部ピークの方が大きくなっています。一方土錘のピークはガリー下流部だけです。ガリー谷頭部の土器出土は大型破片が密集する「土器塚」的な出土状況を示します。この場所に土錘出土が少ないことから、土器投棄の原理と土錘投棄原理が異なる可能性があります。土器を投棄(廃棄)する場合はそれなりの「送り」手続きを執ったと考えますが、土錘投棄はすなわち使えなくなった漁網投棄であり、土器投棄とは異なり「ゴミの始末」の様相が強かったのかもしれません。

3 メモ

土器・土製品には円盤、耳飾り、その他土製品がありますが、件数は少ないものです。これらの項目の詳しい分布検討は遺物台帳データと発掘調査報告書掲載リストとのデータベースにおけるリンクを付けてから行うことにします。


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