2024年8月7日水曜日

土製耳飾分布

 Distribution of clay earrings


A grid-based distribution map of clay earrings excavated from the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound has been created. The area where they are concentrated is clear. Previous surveys have shown that this area overlaps with an area where scattered human bones are concentrated.


有吉北貝塚北斜面貝層から出土した土製耳飾のグリッド別分布図を作成しました。出土密集域が明白です。この密集域はこれまでの調査で散乱人骨密集域と重なることが判っています。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 土製耳飾分布

有吉北貝塚北斜面貝層 土製耳飾分布

データ出典:発掘調査報告書

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 土製耳飾実測図


前期土製耳飾実測図


中期土製耳飾実測図

2-2 分布特性について

・前期土製耳飾と中期土製耳飾の出土グリッドがたまたま重ならなかったので、1つの分布図で表現しました。

・土製耳飾の分布偏在性は明白です。

・過去に調査した散乱人骨分布図と対照すると、分布中心域が重なります。


散乱人骨分布図

2022.10.22記事「有吉北貝塚北斜面貝層 装飾品分布とその考察

・早速正確な散乱人骨分布図を作成して、その相関をみてみることにします。

・耳飾を着装した遺体が埋葬され、斜面であるとともにガリー侵食域であるため人骨と耳飾が流された状況が発掘されたようです。密集域の様子から耳飾・人骨が流された距離は数メートル程度の場合が多く、遠距離までのものもあるようです。


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