2024年8月15日木曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 貝製装飾品分布

 Distribution of shell ornaments on the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound


I created a distribution map of shell ornaments excavated from the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound. The main area of ​​distribution is in the downstream of the gully valley. If you remove the shell rings, the distribution characteristics become clearer. Why this is the case is an important topic for me to consider in the future.


有吉北貝塚北斜面貝層から出土した貝製装飾品の分布図を作成しました。分布の主領域はガリー谷下流にあります。貝輪を除くとその分布特性がより明瞭になります。なぜそうなっているのか、今後の重要検討課題です。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 貝製装飾品分布

有吉北貝塚北斜面貝層 貝製装飾品分布

データ出典:発掘調査報告書

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3Dモデルの画像


3Dモデルの動画


貝製装飾品(発掘調査報告書から引用、印のあるものが北斜面貝層出土物)

貝製装飾品の分布主領域はガリー谷下流にあるように観察できます。

北斜面貝層の貝製装飾品は貝輪15、イモガイ製腰飾などの装飾品13から構成されています。そこで、この二つの区分で分布図を作成して、その特徴をみてみました。

2 有吉北貝塚北斜面貝層 貝輪分布

有吉北貝塚北斜面貝層 貝輪分布

データ出典:発掘調査報告書

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貝輪の分布は散漫に分布している(谷頭部にも、下流域にも分布している)ように観察できます。

3 有吉北貝塚北斜面貝層 貝製装飾品(貝輪を除く)分布

有吉北貝塚北斜面貝層 貝製装飾品(貝輪を除く)分布

データ出典:発掘調査報告書

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貝輪を除く貝製品装飾品はガリー谷下流域にその分布の主領域があることが観察できます。

4 メモ

貝製装飾品分布の主領域はガリー谷下流にあります。貝輪を除くとその分布特性がより明瞭になります。なぜそうなっているのか、今後の重要検討課題です。

これまでの学習の中で、ガリー谷下流域は北斜面貝層形成初期(中峠式期?)にその場が儀礼の場であったようだという感触を得ています。下流域には平場があり、何らかの儀礼活動があり、その結果そこに貝製装飾品が持ち込まれたと想像しています。

貝製装飾品は、将来的には1点1点について、なぜその場から出土したのか、なぜ北斜面貝層に持ち込まれたのか、考察することにします。イモガイ製腰飾ひとつとっても、わかるかわからないかはべつにして、北斜面貝層に持ち込まれた経緯には必ずやドラマが(儀礼が)あったはずです。


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