2011年11月17日木曜日

花見川河川争奪の3つの成因仮説

花見川河川争奪を知る43 花見川河川争奪の成因検討3 クーラーの説18
成因仮説1

これまで花見川河川争奪の成因について白鳥氏の説について検討させていただき、ついでoryzasan氏の考えについて検討させていただきました。
oryzasan氏からは3回にわたってコメントをいただき、成因検討以前の問題として河川争奪の事実そのものについての議論を行いました。
その中で私は多くの仮定を前提とはしていますが、堀割普請前の地形復元を試み、古柏井川(河川争奪によって生じた空川)の存在を浮き彫りにしました。
地質学的証拠の裏打ちはまだありませんが、地形等の情報により、概念的・原理的には古柏井川の存在(つまり河川争奪現象生起という事実)は間違いないところまできたと思います。

古柏井川の実態をさらに詳しく調査し、地質学的証拠を集めることは今後引き続き追究することとします。

さて、当初のテーマである河川争奪現象の成因に戻り、私の考えを述べます。
私の思考の実況中継みたいになりますが、お許しください。

これまで、河川争奪の成因として断層仮説と埋没谷洗い出し仮説の2つを考えてきています。
2つの仮説とも私にとっては魅力的であり、断層仮説については巨智部忠承の論文を見つけ、「たとえ断層が実証的に把握できなくても、この論文を契機に地殻変動について学習を深めたい」というような感情が強くあります。

2つの仮説は、それで説明できる真の証拠は特段ありませんので、このブログでは、結局「成因検討は今後の課題です。」と締めくくるしかないのかと、密かに考えていました。

ところが、昨日(2011.11.16)になって、花島付近の河岸段丘について考えているときに、突然ひらめきがあり、自分レベルでは河川争奪の成因を論理的に説明できる仮説を得ました。

花見川にだけ規模の大きな河川争奪が発生した理由を説明することができそうです。

この3番目の仮説を地理的位置仮説と名付けます。


以下3つの仮説について検討します。
(つづく)

0 件のコメント:

コメントを投稿