2011年11月29日火曜日

横戸付近の今後の地形地質調査について

花見川現地調査報告2

1 東岸の古柏井川河岸段丘の地形
東岸の古柏井川河岸段丘と考えられる地形面(平坦面)とその背後の崖(侵食斜面)の存在、分布は米軍空中写真で事実を把握できました。
この上に乗る普請盛土の分布も同じく米軍空中写真と現場踏査から把握することができます。
地形分類図(予察図)は精度が荒いので、GIS上で目一杯拡大しても不都合の少ない本図を作成したいと思っています。

2 東岸の古柏井川河岸段丘の地質
問題はその地形面を構成する地層をいかに観察するかです。
幸い東岸のサイクリング道路沿いには小露頭がいくつかあるので、小露頭の情報を横に連続させていけば、最後には崩落土や植生に邪魔されないで、地層全ての情報を得られる可能性がありそうです。
難渋することは必至ですが、幸い植物も枯れだしたので調査は実施できそうです。
もし情報が得られれば、それは得難い重要情報になると思います。
東岸の露頭で古柏井川河岸段丘の構成地層を観察できれば、地形で明らかになったことを、地質においても証明することになり、さらに勝田川河岸段丘との対比も確実に行うことができる可能性があります。

現時点では次のような地形面分布と地層断面を想定していますが、予断を持たずに露頭調査にチャレンジしてみたいと思っています。
想定する古柏井川河岸段丘面分布
想定する地層断面

普請盛土の下に段丘面を構成するローム層やその下の堆積層を見つけるだけ程度の観察スキルは、40年ぶりの露頭観察であってもありそうです。
問題は斜面で崩落土と植生に勝てるだけの体力があるかどうかです。

3 西岸ゴルフ場の凹地地形
西岸ゴルフ場の凹地地形も古柏井川段丘面の川側に普請盛土が乗っているものと考えています。
戦前の地形図を見るとこの凹地地形は南に続いており、大胆に考えれば北柏井の集落の乗る河岸段丘まで連続しているのではないかと考えています。

現在は地形情報(普請絵図、旧版1万分の1地形図、米軍空中写真)と1つのボーリングデータしか情報がありません。

西岸川表の崖の調査はそこに到達する公の通路がなく、切り立っていて下が水面であるため危険であり、植生に覆われているため個人では到底無理です。
しかし、もし調査ができれば貴重な情報が得られる可能性が濃厚です。

[思考実験]
崖の地質調査を、ロープを使った高所調査技術等を活用して、また土地関係者の協力を得て最小限の植生を抜開して、プロ地質調査者が実施するということも、一つの夢としてあり得ます。
そのような特殊調査の企画(予算と効果)について検討しておくことも意義があると思います。
もしそのような特殊調査が実現するとしたら、地形地質に興味を持つ人、堀割普請に興味を持つ人、地域の歴史に興味を持つ人、ゴルフ場や柏井高校の関係者、近隣住民が、何らかの取り組みの中で花見川の成り立ちを解き明かす興味を共有している状況があるにちがいありません。

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