花見川中流にはのどかな風景、魚や野鳥が棲息する自然環境があります。散歩やアクセスがしやすく、さらに近くの花島公園や神場公園のユーティリティが使えます。素晴らしい河川環境があるのです。この素晴らしい河川環境を行政の管理不十分に付け入り、私的占有して違法利用している人々がいます。
このブログでも、花見川上流の素掘堀割の区域に新規の小屋が出来たので、2回情報発信したことがあります。(緊急報告 隠れた釣り小屋の発見、緊急報告 隠れた釣り小屋の発見 追伸)
散歩していると、虚勢を張って居丈高な釣り小屋・桟橋を作ったり、柵を張りまわして私有を主張する耕作地・休憩小屋などがいやでも目に焼き付きます。
このような我が物顔の違法利用があるために、一般利用者が水辺に近づき難くなっています。物理的にも、心理的にも親水性が阻害されています。
一部の人々による私的水辺占有が、花見川中流の特徴となっています。
違法釣り桟橋や小屋
違法耕作地
耕作を禁止する看板
このような状況が過去から現在まで続いてきていますが、次のような社会損失が生まれ、あるいは損失発生ポテンシャルを高めています。
1 釣り人によるゴミ散乱、それを引き金とした通行人のゴミ捨て増大
2 違法工作物の放棄による粗大ゴミの発生
3 釣り餌や釣り人の残った飲食物投棄、立小便等による水質汚染
4 釣り人の火の不始末による火災発生(自然の荒廃、人家への類焼)
5 増水時の流下ゴミ大量発生と河川施設への影響(釣り小屋が流下ゴミとなる)
6 釣り針、釣り糸の放置による野鳥生息環境への悪影響
7 水鳥の休息場や採餌場の喪失という自然破壊
8 違法工作物や通路造成による竹木の伐採、水際線の改変による自然破壊
9 釣り人や見学者の水難事故の発生
10 釣り人や利用者間のトラブル発生(場所取りなど)
11 釣り人や見学者による本来の静謐環境の破壊(集団で大声で談笑するなど)
12 清掃などの社会貢献活動をしている人々の活動意欲減退(違法が野放図なら活動してもしょうがない)
13 社会の公平性公正性を確保できない行政に対する不信や軽視の増大
14 隠れた場所に人がいることによる治安面での不安の増大
15 ホームレス小屋設置の誘発
花見川を利用するほとんどの住民はこのような違法利用に心を痛めていると思います。
行政も苦労していると思いますが、率直に言って、事態改善の兆しは感じられません。
その理由の一つとして、この違法利用問題が社会問題化していないことがあると思います。
現在は狭い範囲の当事者(違法利用者、河川管理者)間のやり取りだけで、その内容を利用者や沿川一般住民は知る由もありません。
いわんや千葉市民、千葉県民はなにも知らされていません。
行政の現場担当者だけが、密かに苦しんでいるように思えてなりません。
マスコミも取り上げる、議会でも話題になるという状況になれば、行政に対する追い風も吹き、いろいろな応援団も生まれ、おのずと解決する方向に向かうと思います。
「災いを転じて福となす」、「ピンチがチャンス」という言葉があります。社会がこのような問題があると理解すれば(気がつけば)、程なくこの問題は解決すると楽観します。社会の花見川に対する関心が増せば、行政の河川管理行為もしやすくなると思います。
花見川の素晴らしい河川環境が損なわれることなく、利用・保全できるようになることを願います。
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