2015年5月3日日曜日

千葉県における墨書土器出土件数上位25遺跡の把握

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.122 千葉県における墨書土器出土件数上位25遺跡の把握

「千葉県の歴史 資料編 古代 別冊 出土文字資料集成」(千葉県発行、1996)にその時点までの墨書土器出土件数の統計資料が掲載されていますので、急遽「見える化」してみました。

「見える化」は墨書土器出土件数上位25遺跡を把握することにより行いました。

千葉県内墨書土器出土件数上位25遺跡(リスト)

千葉県内墨書土器出土件数上位25遺跡(グラフ)

千葉県の墨書土器出土件数が全国1ですので、上記の上位25遺跡は全国的にみても墨書土器出土件数が多い遺跡になると思います。

特に、八千代市白幡前遺跡と佐倉市高岡大山遺跡は全国有数の墨書土器出土遺跡であることは間違いないと思います。

この上位25遺跡の正確な位置をアドレスマッチングで作成した墨書土器出土遺跡分布図にプロットしてみました。

墨書土器出土遺跡分布図

八千代市の6遺跡が千葉県内で墨書土器出土が最も地域的に集中しているゾーンになっています。

極めて特徴的な現象です。

墨書土器出土という側面からみると、萱田遺跡群を中心とする八千代市6遺跡が房総の「中心」として捉えることができるのです。

この特徴的な現象から有益で、これまで気がつかれなかった情報を引き出すことが出来そうです。

八千代市白幡前遺跡の意義検討に大いに役立ちそうです。

「見える化」した情報の検討を次以降の記事で行います。

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【重要】 2015.06.17追記

この記事内容は古い情報(1996年時点)を使って検討しています。

2015.06時点の情報を使って同じ検討を行い、その結果を2015.06.16記事「改訂 千葉県墨書土器出土数上位遺跡の把握」に掲載していますので、そちらをご覧ください。

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