また、その記事で千葉市小字と地名型との対応関係を考察しました。
その記事を書いた時は小字データベースは千葉市域分しかできていなかったのですが、現在は千葉県全体を小字データベースがカバーできました。
そこで、再び、地名層序という概念に基づく地名型と千葉県小字との対応関係を検討することにします。
最初に地名の層序年表とその解説資料を掲載します。
地名の層序年表
「地名の語源」(鏡味完二・鏡味明克、昭和52年、角川書店)より引用
地名型(「地名の層序年表」の中の)解説
「地名の語源」(鏡味完二・鏡味明克、昭和52年、角川書店)より引用
この地名型について千葉県小字データベースを検索しました。
その抽出結果を次に一覧表で示します。
鏡味完二の地名層序年表による地名型の千葉県小字抽出数(予察作業)
この作業はまだ本格検討ではなく、鏡味完二の地名型に千葉県小字がどの程度対応しているものか、その概要を知ろうとしたものです。
千葉市だけの検討では、21の地名型のうち5つ(部、堀之内、屋敷、宿、新田)が出現し、特に部が4つ(大字を含めると6つ)抽出されて、このような地名型による検討に大いに期待を持ちました。
今回の千葉県全体では21の地名型の内20が抽出されます。(ただし不確かな抽出結果のものもある)
この地名型という概念を活用して、同時に鏡味完二の地名型そのものは大いに批判的に検討すれば、地名と考古歴史との関係を大幅に近づけることが出来そうだと感じます。
つづく
つづく
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