早速地形や縄文時代住居を調べ、牧空間の存在を示す材料が集まりつつあります。
この記事では、奈良・平安時代遺構のうち、竪穴住居と掘立柱建物が集中している部分の包絡線を引き、その包絡線で区切られる遺構の存在していない土地を農業空間に見立てて、抽出してみました。
結果は次の通りです。
農業空間と見立てた場所はA~Fまで6個所になります。
このうちA空間については、その空間のなかに2軒の竪穴住居を含むという変則的な抽出となっています。
この場所が上谷池内であり、2軒の竪穴住居は上谷池の利用に関して特別な機能を持っていたと推察するので、このような抽出を行いました。
機械的な包絡線を引くと、牧空間の存在がぼやけると考え、あえてそうしました。
A~F空間はいずれも竪穴住居に囲まれた空間であるという捉え方が成り立つと考えます。
この図に出土遺物や墨書文字をオーバーレイすると、農業空間の意味がある程度浮き彫りになる可能性があります。
今後の作業で上谷遺跡の生業がイメージできるようになる可能性があります。
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