2022年1月18日火曜日

尖頭器(箕輪村神子柴遺跡)の3Dモデル観察

 3D model observation of Point (Mikoshiba site, Minowamura)


I created a 3D model of the Point (Mikoshiba site, Minowamura) taken at the Ina City Sozokan in November last year. Furthermore, using the "interference color conversion tool" created by Mr. Koji Yamada, the 3D shape of the Point was expressed and observed in contour lines.


昨年11月に伊那市創造館で撮影した尖頭器(箕輪村神子柴遺跡)の観察記録3Dモデルを作成して、観察しました。

1 尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル Point

尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル Point

旧石器時代最終末から縄文時代草創期

下呂石 Geroishi(Yugamine rhyolite)

国指定重要文化財

撮影場所:伊那市創造館常設展示

撮影月日:2021.11.08


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 82 images

Point (Mikoshiba site, Minowamura) Observation record 3D model

From the end of the Paleolithic period to the beginning of the Jomon period

Geroishi (Yugamine rhyolite)

Nationally designated important cultural property

Location: Ina City Sozokan Permanent Exhibition

Shooting date: 2021.11.08

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 82 images


3Dモデルの動画

2 干渉色による3D形状詳細の把握

2-1 干渉色繰返しによる3D形状の等高線的表現

この尖頭器は平べったい形状をしていますが、3Dモデルで観察すると意外と複雑な形状となっています。先端部分を含む半分は特に薄い形状となっています。こうした特徴を可視化するために干渉色繰返しによる等高線的表現にチャレンジし、成功することができました。


尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 干渉色繰返しによる3D形状の等高線的表現

左は3Dモデル通常テクスチャ画像です。真ん中は3DF Zephyr Liteの機能で作成した高さを色セットのグラデーションで表示した画像です。この画像で3D形状の概要を知ることができます。右が干渉色繰返し(5回)による3D形状の等高線的表現です。3Dモデルの精細等高線的表現に成功していると考えます。

2-1 3D形状の干渉色表現方法


尖頭器3D形状の干渉色表現

フォトグラメトリーソフト3DF Zephyr Liteには3Dモデルを高さによって色分けする(色セットグラデーションで表現する)機能があります。この機能を使って、尖頭器をGREYSで表現し、その画像を取得します。そのGREYS画像を地図アート研究所「干渉色変換ツール」に投入して干渉色化します。今回は干渉色繰返し1回~5回を試しました。

地図アート研究所「干渉色変換ツール」は干渉色の繰返しが可能であり、まことに有用なツールです。このツールを一般公開している地図アート研究所所長やまだこーじさんに感謝します。

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