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2024年4月7日日曜日

尖頭器の赤色立体画像

 Red stereoscopic image of a point


I enjoyed creating a red stereoscopic image of a point (No. 18 Yugamine rhyolite) (Minamiminowa village, Mikoshiba site). The red stereoscopic image was created from a 3D model using the red stereoscopic principle invented by Mr. Tatsuro Chiba. I will use the red stereoscopic image as a resource to deepen my understanding of the shape of the point.


尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡)の赤色立体画像作成を楽しみました。赤色立体画像は3Dモデルから、千葉達朗氏発明赤色立体原理により作画しました。赤色立体画像を尖頭器形状理解を深める資料として活用します。

1 尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡)赤色立体画像


尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡)3Dモデル画像と赤色立体画像

赤色立体画像は千葉達朗氏発明赤色立体原理により作画しました。作画方法は3Dモデルを基にして、Photoshopを使って作成する方法です。この方法は以前千葉達朗氏から直々に伝授していただきました。あらためて千葉達朗氏に感謝します。

2 赤色立体画像と実測図の対比


尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡)赤色立体画像と実測図の対比

赤色立体画像と実測図を対比してみると、尖頭器現物の視覚的形状(=赤色立体画像)と実測図表現の関係がよくわかり、石器知識ゼロの自分にとってとても面白い資料となります。一般論として、石器専門家の手元に赤色立体画像があれば、その専門家が描く実測図は、赤色立体画像がない場合とくらべて、その表現方法が一般人にもより判りやすいものに変化するにちがいないと想像しました。赤色立体画像ではエッジ部分が濃い赤で表現されます。

3 3Dモデル

赤色立体画像の基となる3Dモデルは次の記事で説明しました。

2024.03.31記事「尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル

以前、同じ対象で、質の少し低いレベルの3Dモデルで、赤色立体画像を作成したことがあります。

2022.02.03記事「尖頭器の赤色立体画像試作





2024年3月31日日曜日

尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル

 Point (No. 18 Yugamine rhyolite) (Minamiminowa village,Mikoshiba site) Observation record 3D model


In connection with my visit to the Mikoshiba site, I had fun creating a 3D model to record my observation of the point (No. 18 Yugamine rhyolite) excavated from the Mikoshiba site. This is my second time creating a 3D model for the same subject in two years. Perhaps because a high-performance camera was used, the model accuracy was slightly improved.


神子柴遺跡現場訪問にちなんで、神子柴遺跡出土尖頭器(No.18 下呂石)の観察記録3Dモデルを作成して楽しみました。同じ対象で2年ぶり2回目の3Dモデル作成となります。性能のよいカメラを使用したためか、モデル精度が少しだけ向上しました。

1 尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル

尖頭器(No.18 下呂石)(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル

旧石器時代最終末から縄文時代最初頭

国指定重要文化財

撮影場所:伊那市創造館常設展示

撮影月日:2024.02.21


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.517 processing 98 images


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 メモ

昨日(2024.03.30)ブログ記事「神子柴遺跡現場訪問」を書きましたが、本日(2024.03.31)日経新聞朝刊に神子柴遺跡を含む記事が掲載されていました。世間的にはブログ記事と新聞記事は全く関係がありません。しかし、自分にとってこの2つの記事が連続したという出来事はシンクロニシティ現象であると強引に理解して、趣味活動の楽しさをより深く味わいました。


2024.03.31日経朝刊記事「美の粋 打痕に浮かぶ「美」のあけぼの」


2022年2月3日木曜日

尖頭器の赤色立体画像試作

 Prototype red stereoscopic image of point


Using a point as an example, the surface fine irregularities were expressed in a red stereoscopic image, and the correspondence with the actual measurement map was examined in advance. A red stereoscopic image is an image created based on the red stereoscopic principle (invented by Tatsuro Chiba). In this image, the unevenness of the feature is expressed intuitively. I would like to thank Mr. Tatsuro Chiba for teaching me how to create a red stereoscopic image.


箕輪村神子柴遺跡出土の下呂石製尖頭器を例に、石器の微細凹凸を赤色立体画像でテスト表現し、実測図との対応やその応用を予察検討しました。赤色立体画像は赤色立体地図(千葉達朗先生発明)の原理(赤色立体原理)に基づいて作成される画像です。赤色立体画像をつくることにより、ものの凹凸がだれにでも直観的に判りやすく表現できます。なお、赤色立体画像作成方法は千葉達朗先生にご教授・ご指導していただきました。貴重な情報を教えていただき、心から感謝申し上げます。

1 赤色立体画像の作成ステップ

今回の赤色立体画像が出来るまでのステップは次の通りです。

ア 展示尖頭器の周回撮影

今回は伊那市創造館でショーケース越しに82枚の写真を撮影しました。


尖頭器展示の様子

イ フォトグラメトリーソフトによる3Dモデル作成

フォトグラメトリーソフト(写真測量ソフト)である3DF Zephyr Liteで尖頭器の3Dモデルを作成しました。

尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル Point

ウ 高さをグレー濃淡で表現する画像の作成

3Dモデルから高さをグレー濃淡で表現する画像を作成します。3DF Zephyr Liteで作成しました。


高さをグレー濃淡で表現した画像

エ 赤色立体画像の作成

高さをグレー濃淡で表現した画像をPhotoshopに投入して、幾つかのレイヤーをつくり、フィルター機能等を使って赤色立体画像をつくります。機能を適用する時の数値は画面の様子を見ながら「現場合わせ的感覚」で決める場面もあります。

2 試作画像


赤色立体画像試作画像

展示石器は平べったく、色も地味であるので、現物をまじかに観覧している時も、あるいは撮影した写真を観察している時も表面の微妙な凹凸を詳しく把握することは困難です。しかし、この赤色立体図ではそれが如実に理解できます。石器を作るときの敲打痕の様子が良くわかります。赤色立体原理の素晴らしさが実感できる画像です。

なお、Photoshop作業に習熟すればより訴求力のある赤色立体画像ができると思われます。また、Photoshop作業の前提となる高さ表現グレー画像の情報量を大きくできればより優れた表現が可能となると考えられます。

3 赤色立体画像と実測図の対比

赤色立体画像と実測図(図書「神子柴」※から引用)を対比させてみました。


赤色立体画像と実測図の対比

実測図とくらべると赤色立体画像の立体感表現がきわめて秀でていることがわかります。実測図は赤色立体画像よりも表面形状表現ははるかに細密ですが、立体性の表現はされていません。赤色立体画像と実測図をオーバーレイするとその位置関係が正確に対応します。赤色立体画像は写真測量技術で作成されたものであり、測量的に正確です。また実測図も細密正確に描かれています。従ってその双方がピタリと一致しました。

※林茂樹・上伊那考古学会編「神子柴 Mikoshiba Site 後期旧石器時代末から縄文時代草創期にかかる移行期石器群の発掘調査と研究」(2008、信毎書籍出版センター)

4 赤色立体画像の応用


尖頭器の赤色立体画像とその応用

赤色立体画像をテクスチャ(写真)とミックスしたり、干渉色変換画像とミックスしたりして立体感のあるテーマ画像(目的画像)をつくることができます。

5 感想

尖頭器の赤色立体画像をつくることとは、尖頭器の表面を地形に見立てて、その赤色立体地図をつくっていることと同じです。赤色立体画像を作ることにより、尖頭器に対する認識がより深まることは確実です。

赤色立体原理適用は尖頭器のみならず、他の石器、土器をはじめ他の遺物に対しても効果的であると考えます。

赤色立体原理は3Dモデル技術の可能性を拡大する重要な原理であると考えます。この原理を発明した千葉達朗先生に感謝します。


2022年1月18日火曜日

尖頭器(箕輪村神子柴遺跡)の3Dモデル観察

 3D model observation of Point (Mikoshiba site, Minowamura)


I created a 3D model of the Point (Mikoshiba site, Minowamura) taken at the Ina City Sozokan in November last year. Furthermore, using the "interference color conversion tool" created by Mr. Koji Yamada, the 3D shape of the Point was expressed and observed in contour lines.


昨年11月に伊那市創造館で撮影した尖頭器(箕輪村神子柴遺跡)の観察記録3Dモデルを作成して、観察しました。

1 尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル Point

尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル Point

旧石器時代最終末から縄文時代草創期

下呂石 Geroishi(Yugamine rhyolite)

国指定重要文化財

撮影場所:伊那市創造館常設展示

撮影月日:2021.11.08


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 82 images

Point (Mikoshiba site, Minowamura) Observation record 3D model

From the end of the Paleolithic period to the beginning of the Jomon period

Geroishi (Yugamine rhyolite)

Nationally designated important cultural property

Location: Ina City Sozokan Permanent Exhibition

Shooting date: 2021.11.08

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 82 images


3Dモデルの動画

2 干渉色による3D形状詳細の把握

2-1 干渉色繰返しによる3D形状の等高線的表現

この尖頭器は平べったい形状をしていますが、3Dモデルで観察すると意外と複雑な形状となっています。先端部分を含む半分は特に薄い形状となっています。こうした特徴を可視化するために干渉色繰返しによる等高線的表現にチャレンジし、成功することができました。


尖頭器(箕輪村神子柴遺跡) 干渉色繰返しによる3D形状の等高線的表現

左は3Dモデル通常テクスチャ画像です。真ん中は3DF Zephyr Liteの機能で作成した高さを色セットのグラデーションで表示した画像です。この画像で3D形状の概要を知ることができます。右が干渉色繰返し(5回)による3D形状の等高線的表現です。3Dモデルの精細等高線的表現に成功していると考えます。

2-1 3D形状の干渉色表現方法


尖頭器3D形状の干渉色表現

フォトグラメトリーソフト3DF Zephyr Liteには3Dモデルを高さによって色分けする(色セットグラデーションで表現する)機能があります。この機能を使って、尖頭器をGREYSで表現し、その画像を取得します。そのGREYS画像を地図アート研究所「干渉色変換ツール」に投入して干渉色化します。今回は干渉色繰返し1回~5回を試しました。

地図アート研究所「干渉色変換ツール」は干渉色の繰返しが可能であり、まことに有用なツールです。このツールを一般公開している地図アート研究所所長やまだこーじさんに感謝します。

2020年5月22日金曜日

神子柴遺跡出土尖頭器の観察記録3Dモデル作成と心理的葛藤

縄文石器学習 13

伊那市創造館展示の神子柴遺跡出土尖頭器の観察記録3Dモデルを作成しました。

1 後期旧石器最終末~縄文草創期最初頭尖頭器9点(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル

後期旧石器最終末~縄文草創期最初頭尖頭器9点(南箕輪村神子柴遺跡) 観察記録3Dモデル
9点全て尖頭器、国重要文化財
左から14番玉髄製、15番玉髄製、16番玉髄製、17番凝灰質頁岩製、18番下呂石製、19番黒曜石製(和田峠産)、20番黒曜石製(和田峠産)、21番下呂石製、22番黒曜石製(和田峠産)
撮影場所:伊那市創造館
撮影月日:2019.09.12
ガラスケース越し撮影
 3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.530 processing 13 images

撮影の様子

撮影の様子

3Dモデルの動画

2 感想
伊那市縄文館で顔面付釣手土器や藤内式深鉢形土器の撮影を行い観察記録3Dモデルを作成して、土器学習を大いに進めることができました。
2019.12.08記事「顔面付釣手形土器(伊那市富県御殿場遺跡) 観察記録3Dモデル
2020.02.02記事「藤内式深鉢形土器(伊那市西箕輪 金鋳場遺跡)の展開写真
この撮影の時に興味ある神子柴遺跡出土尖頭器や石斧の3Dモデル作成用写真をいわばオマケで撮りました。その写真から3Dモデルを作成しました。

マイナス感想
3Dモデルを作成しての第一印象は石器に対する強い興味に対して3Dモデルの出来が良くない、全く良くないということです。
石器を見る目は土器を見る目と比べてはるかに精確・精密なのだと思います。
石器は土器と比べて、小さい、立ち上がっていない(立体性が少ない)のでより繊細な撮影が求められます。
しかし、今回撮影は9点の石器を一括して撮影していてあまりにも雑な撮影です。
ガラスケースに入っているとは言え、石器1点ごとに3Dモデル作成用の撮影を行えば、よりましなものができたと思います。
技術的には撮影写真25枚のうち13枚しか3Dモデル作成に活用できませんでした。きわめて低レベルの分析です。
よく見ると長さ最大の18番下呂石製尖頭器の先端の造形が間違っています。
…(3Dモデルに対するマイナス感想は無限に続きそうです。)

プラス感想
・しかし、このような自分のマイナス感情を客観視すると、その裏返しとして次のようなプラス感想も沸き上がります。
・神子柴遺跡出土石器の撮影は、そもそも自分にとって巨大な学習価値があると認めたからこそ、まだ土器学習に熱中しているにも関わらず、時間を工夫して撮影したものです。
・この石器は自分の考古学習にとってきわめて大切な学習対象です。その学習を進めるために3Dモデルを作ったのです。美しい3Dモデル作品をつくろうとしているのではありません。3Dモデル作成という活動を通じて学習をしようとしているのです。
・3Dモデルの出来が悪いということは、あくまでもその遺物の学習価値の巨大さに対して出来が悪いということです。

葛藤と結論
マイナス感想とプラス感想が葛藤を繰り広げ、3DモデルをSketchfabにアップすべきか否か、ブログ記事にすべきか否か数か月が経ちました。
そして、これまでは居心地が悪いと感じていた領域に足を踏み出す「大英断」(?)を下しました。
要するに、「3Dモデルの出来は大変よろしくないが、私がその石器や遺跡に深い興味を抱いたという事柄を情報発信することが、自分の学習を促進し、また世の中で何かの参考になるかもしれない。」ということです。
このように割り切ると、手持ちの撮影ファイルからもっと情報を引き出す事ができるのではないだろうか、とか、あらためて展示館を再訪する機会をもうけて精細な写真を撮影しようとか、前向きな意欲が湧いてきます。

次の記事からしばらくの間、伊那市創造館展示神子柴遺跡出土石器について眺め、画像処理を遊び、石器学習を楽しむことにします。

2020年5月17日日曜日

縄文草創期尖頭器(88図-41)(多古町一鍬田甚兵衛山南遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文石器学習 9

千葉県多古町一鍬田甚兵衛山南遺跡から隆起線文土器、矢柄研磨器、有舌尖頭器、石鏃と共伴出土した尖頭器(88図-41)の観察記録3Dモデルを作成しました。

1 縄文草創期尖頭器(88図-41)(多古町一鍬田甚兵衛山南遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文草創期尖頭器(88図-41)(多古町一鍬田甚兵衛山南遺跡) 観察記録3Dモデル
安山岩製、長さ7.5㎝
千葉県教育委員会所蔵
撮影場所:千葉県教育庁文化財課森宮分室
撮影月日:2019.05.27
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.530 processing 44 images

報告書挿図
一鍬田甚兵衛山南遺跡発掘調査報告書から引用

撮影の様子

撮影の様子(裏面)
裏面の3Dモデルは作成していません。

動画

動画(テクスチャー画面なし)

2 感想
・別に出土している有舌尖頭器は投げ槍用、石鏃は弓矢用で、この尖頭器は手持ち槍用であると理解します。この尖頭器が一鍬田甚兵衛山南遺跡出土尖頭器で最大のものです。
・縄文草創期一鍬田甚兵衛山南遺跡では有舌尖頭器出土が最も多いので投げ槍猟が最も盛んで、次いで手持ち槍猟が行われていたと推測します。石鏃の出土は少ないので弓矢の利用は限定されていたようです。
・この尖頭器がどの程度の太さ・長さの木製柄にどのような方法で装着されていたのかイメージできる知識が現在はありませんので、早急に知識を得たいと思います。
・また手持ち槍が使われる場面がどのようなものであるのかもわかるような資料を入手したいと思います。犬と共同で動物を追い詰め、手持ち槍で格闘的に動物を仕留める状況がイメージできるのでしょうか?罠や落し穴等で追い詰めて動けなくなった動物や、崖に追い詰め落として動きが鈍くなった動物にトドメを刺す道具でしょうか?

2019年5月21日火曜日

神子柴遺跡

3月に伊那市創造館で神子柴遺跡出土大型黒曜石尖頭器などを観覧し、巨大な刺激を受けました。縄文時代学習と旧石器時代学習を自分の頭の中で結びつけることができる有力な材料だと直観しました。
取組中土器学習における草創期土器に共伴出土する尖頭器との比較や関連づけを経由して神子柴遺跡出土物情報を咀嚼したいと考えていました。しかし諸般の事情によりそのチャンスを逸していました。しかしこの度草創期遺跡である一鍬田甚兵衛山南遺跡出土遺物の再度閲覧が近づき、旧石器時代と縄文時代の境目付近にも再び時間資源の一部を投入する運びになりましたので、そのウォーミングアップを兼ねて、神子柴遺跡出土物を観察してみます。
この記事では出土物観覧の様子をメモします。

1 神子柴遺跡出土物

尖頭器(凝灰質頁岩 国重要文化財) 尖頭器(下呂石 長径25㎝ 国重要文化財)

尖頭器(下呂石 国重要文化財) 尖頭器(黒曜石 国重要文化財)

尖頭器(黒曜石 国重要文化財) 尖頭器(黒曜石 国重要文化財)

尖頭器(黒曜石 国重要文化財) 尖頭器(黒曜石 国重要文化財)

掻器展示の様子

石器の巨大さに圧倒されます。草創期土器と共伴出土する同形尖頭器と較べるとその大きさは雲泥の違いとなります。その違いに関わる時間、空間、狩猟対象方法などの要因をぜひとも詳しく知りたくなります。

参考 一鍬田甚兵衛山南遺跡出土尖頭器(千葉県教育委員会所蔵)
尖頭器の長径は7.5㎝。3Dモデル作成用写真(3Dモデル作成は初歩的ミスで失敗)

2 関連展示物

石器出土状況実物大配置パネル

石器の配置説明ポスター

石器は7×3mの範囲から87点出土しています。石器貯蔵保管施設を掘り当てたようです。

3 感想
観覧時は神子柴遺跡に関わる情報を即時にかつ深く咀嚼できる状況にはありませんでしたが、おそらく再びこの施設を訪れるであろうことを予感しつつ、今後の本格的学習に備えて小冊子や大冊図書を購入しました。

購入した大冊図書

伊那市創造館は顔面付釣手形土器、唐草文土器、神子柴遺跡出土物などが観覧できて、まことに刺激あふれる施設です。

伊那市創造館 2019年3月撮影