3D Model of a Small Lower Section of the Shell Layer Stripped Section on the North Slope of the Ariyoshikita Shell Mound
I created a 3D observation record model of a small lower section of the shell layer stripped section on the north slope of the Ariyoshikita Shell Mound, which is on permanent display at the Chiba Prefectural Museum and Institute. This is not a "showy 3D model," but rather a 3D model for detailed observation and measurement.
千葉県立中央博物館に常設展示されている有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面の下部小部分について観察記録3Dモデルを作成しました。「見せる3Dモデル」ではなく、自分が詳しく観察計測するための3Dモデルです。
1 有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面 下部小部分3Dモデル
有吉北貝塚北斜面貝層剥ぎ取り断面 下部小部分3Dモデル撮影場所:千葉県立中央博物館常設展
撮影月日:2025.12.20
3Dモデルの範囲
3DF Zephyr v8.038で生成 processing 151 images
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
3Dモデルの画像(撮影ポイント表示)
2 メモ
剥ぎ取り断面の詳細検討の参考とするために、小部分の精細3Dモデル作成を試みました。撮影部分が粗の部分は穴あきが生じるなど「見せるモノ」にはなりませんが、自分が詳しく観察する資料としては十分に使える見込みです。
現場で貝殻と土器片以外の石器・貝刃などの遺物がないか詳しく観察したのですが、骨片以外の遺物は確認できませんでした。小骨片がこの3Dモデルの中にも幾つも観察できます。
土器片が全て表面(文様のある面)を下にして存在していることは注目に値します。急斜面葡行に関連した事象だと直観します。
同様の小部分3Dモデルを剥ぎ取り断面最下部についても作成中です。
今回撮影のメインは剥ぎ取り断面下部全体の3Dモデル作成用です。下部全体3Dモデル作成用撮影枚数は1053枚になりました。追って3Dモデル作成予定です。
これらの3Dモデルをじっくり観察・計測して、「現場」でないと判らない斜面貝層特性の把握に迫る予定です。
3 撮影許可
事前に電話で撮影許可をいただきました。
当初、必要な手続きを問い合わせたのですが、対応していただいた方は「考古資料室は撮影禁止になっているが、それは撮影禁止対象物が幾つかあるため便宜的に室全部を撮影禁止にしている。剥ぎ取り断面は本来撮影禁止対象ではないので、フラッシュを使わなければ撮影して結構です。」とのことでした。
現場で撮影していました。ところが、撮影がかなり進んだ段階で、撮影枚数ががあまりに多いのでボランティアの方に「不審者」と間違われ「すぐに帰ってほしい」との現場状況となりました。駆けつけた職員の方に説明して撮影を継続することができました。念のためその場で撮影許可申請も行いました。
今回撮影枚数は全部で1293枚で、少しずつ足をずらすカニ歩きで移動しながらシャッターを切るのですが、ボランティアの方には見慣れない行動であり、不安感を与えてしまったのかもしれません。なお、撮影と観察は2時間半ほど行いましたが、この間この展示を観覧した方は1組だけで、その方の観覧の時は撮影を自粛しています。
以前、別の館で同じ状況がありました。撮影が許される場所で、撮影枚数が多すぎるので撮影は止めて欲しいとの要請が職員の方からありました。撮影枚数が多くなると。3Dモデル作成などの技術知識が無い方には、撮影目的が理解できなくなってしまい、展示物に対して何か良くないことが生まれるという不安感が管理責任感の強い方に生まれるようです。

















































