Creating a 3D model of shell mound topography using QGIS's virtual terrain generation function
Using QGIS's virtual terrain generation function, a 3D model (part) of the topography of the shell bed on the northern slope of the Ariyoshi Kita shell mound was created from a random point cloud with XYZ coordinates. The characteristics of the topography (basal surface topography) emerge.
QGISの仮想地形生成機能を利用して、XYZ座標付きランダム点群から有吉北貝塚北斜面貝層の地山地形3Dモデル(部分)を作成しました。地山地形(基底面地形)の特性が浮かび上がります。
1 地山地形のXYZ座標付けランダム点群
有吉北貝塚北斜面貝層の発掘原票(38年前原図、B3判サイズ)には地山平面図というジャンルがあり、14枚が格納されています。このうちNo.3152の大半のグリッド(15グリッド)の標高点を読み取りXYZ座標付けランダム点群を作成しました。
No.3152地山平面図から標高点を読みとった範囲
縦3グリッド(6m)×横5グリッド(10m)の範囲です。
有吉北貝塚北斜面貝層学習は数年前からBlenderを使って立体的に検討してきています。グリッド配置における座標原点設定はBlenderの中で自分独自のものです。
2 QGISにおけるXYZ座標付けランダム点群プロット
XYZ座標付けランダム点群をQGISにプロットして、QGISの仮想地形生成機能を利用して地山地形3Dモデルを作成します。
Blender座標とQGIS座標はXY座標が異なるので(※)変換します。
※ X軸とY軸が差し替え、QGISのY軸が反転。
QGISでは実単位では領域が狭すぎて仮想地形生成機能を利用できないので、XYZ座標を100倍にしました。
QGISにXYZ座標付けランダム点群をプロットした様子
実際の地理地形とは無関係に、QGISの仮想地形生成機能だけを利用していることをわざと表示するために、この画面では標準地図を表示しています。QGISのプロジェクト座標参照系(CRS)はEPSG6677(日本測地系2011平面直角座標系Ⅸ系)です。現実は6m×10mの範囲に散らばる標高点が、QGISでは600m×1000mの範囲に仮想的に散らばっています。
3 QGISによる仮想地形生成
QGISのGRASSプラグインのv.surf.rstツールを利用して地形3Dモデルを作成しました。2024.12.20から使えるようになったQGISバージョン3.40で作業しています。(バージョン3.38ではバクで作業できません。)
仮想地形生成結果(平面)
仮想地形生成結果(3D)
仮想地形生成範囲
4 メモ
4-1 QGISの仮想地形生成機能利用
QGISの仮想地形生成機能を利用して、北斜面貝層の地山地形3Dモデルを作成する技術が自分のなかで確立しました。
4-2 貝層形成と地山地形形成の関係
表示した地山地形3Dモデルには貝層が充填されています。北斜面貝層は崩壊性谷地形あるいはガリー侵食地形を充填する形で形成されています。今後詳しい検討を行いますが、次のような問題意識が生まれています。
・北斜面貝層地山地形(基底面地形)の凹凸が激しい。ポットホール状の凹地が多い。このような地形形成が通常の崩壊やガリー侵食でできて、その上に貝層が堆積したと考えることは困難であるように感じる。
・通常の崩壊やガリー侵食の後、つまり谷地形が出来上がってから、貝層形成が行われたと考えることは困難であるように感じられる。
・崩壊やガリー侵食と貝層形成(貝殻や土器片の投棄)が密接に関わっているのではないだろうか。
・貝殻や土器片の投棄が無垢の斜面に崩壊やガリー侵食を誘発した可能性検討を視野に入れる必要があるだろう。
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