2013年5月5日日曜日

発見 花見川川底から天然ガス湧出


花見川川底から天然ガスが天然湧出していることに気がつきましたので報告します。

天然ガス湧出の様子

天然ガス湧出の様子

天然ガス湧出を確認した場所

天然ガス湧出場所付近では特段匂いはしませんでした。

カヌーの方にも湧出直上で匂いを嗅いでいただいた
無臭でした。

次のような理由からこのガス湧出は、川底のヘドロから発生する有毒ガスではなく、天然ガス湧出であると判断できます。
1 ガスが無臭であり水面広域から継続して多量に湧出していること(*)
2 間欠的に規模の大きな湧出を伴うことがあること
3 千葉県北部一帯は南関東ガス田帯であり、千葉市、船橋市、市川市などでも天然ガスの商業生産が行われていたこと。
4 流れは少ないが普通に生き物が生息していて見かけの汚れは少ない川であること。(ヘドロが水質を悪くしているように感じられないこと)
5 水温が高い季節ではなく、ヘドロや有機物が腐るような状況にないこと。

* ガス湧出に気がついたのは最近ですが、ずっと以前から「ポチャ」「バチャ」という音と水紋が拡がる様子を観察しますが、魚・カメ・水鳥の気配を感じることはなく、不思議に思っていました。今考えるとガスの規模の大きい湧出の瞬間だったのです。

千葉県北部一帯は南関東ガス田地帯と呼ばれていて、日本最大の天然ガス田です。天然ガス(メタン99%)は8社によって開発生産され、家庭ガス等として利用されています。
また、場所によっては自然湧出していることも珍しくないようです。

真正面から興味の対象とすることのなかった「南関東ガス田」という言葉が、ガス湧出を確認するという体験を経て、一気に身近な現象となりました。メタンハイドレードとかシェールガスとか、シベリアの天然ガスとかの言葉と同次元の天然ガス田の真上に自分自身が住んでいることが、不思議な感覚で実感できました。

南関東ガス田の分布と主な採取地域
出典:施設整備・管理のための天然ガス対策ハンドブック、営繕工事における天然ガス対策のための関係官公庁連絡会議編

参考

水面があるから天然ガスの湧出に気がついたのであって、この付近の土地全てから天然ガス(メタンガス)が湧出しているのだと思います。
この付近でメタンガスによる事故発生は聞いたことがありませんので、恐らく、天然ガスによる爆発事故等が発生するに必要なだけの分量は出ていないということだと思います。

とんでもないものを発見してしまったものです!
これだから散歩は止められません。

なお、天然ガスによる思わぬ事故は多数ありますので、千葉県北部や東京都東部などの南関東ガス田エリアの上に住んでいる人は注意することに越したことはないと思います。

参考 

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