2013年7月15日月曜日

古代港湾「高津」(仮説)と縄文海進海面との関係

花見川地峡の自然史と交通の記憶 30

古代港湾「高津」(仮説)(2013.07.12記事「八千代市高津は古代港湾(仮説)」参照)と縄文海進海面高度との関係を見ました。

次の図は、千葉県地質環境インフォメーションバンクの地質柱状図を並べて、高度別に比較できるようにしたものです。
沖積層の基底は地質柱状図の層相記述とN値を参考に想定しました。

縄文海進の最高海面高度がTP+3mとすると、現在の大和田排水機場付近までは海面が侵入した可能性が大きいと考えます。

ボーリングデータは縄文海進当時の谷の最も深い部分を表現している保証はありませんから、実際は縄文海進の陸部侵入はもっと深くまで見積もってもよいかもしれません。

古代港湾として想定した「高津」は海になったことはなく、海の背後に拡がる湿地状の土地だったようです。


平戸川(新川)と高津川のボーリングデータ

ボーリングデータ位置図


つづく

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