2014年12月7日日曜日

5.4億の5mメッシュ活用可能性

2014.12.04記事「密かなるビッグプロジェクトの結果」で報告したように関東平野の主要部について5mメッシュをGIS(地図太郎PLUS)上で使えるようにしました。
メッシュ数は約5.4億です。

これにより趣味活動の検討質が高まるような気がしています。特に広域を対象として地形段彩図、地形断面図がつくれることは検討可能性の幅を大いに広げるような予感がします。
そこで、5mメッシュ活用可能性の1つのイメージをメモしておきます。

●地形断面に基づく駅路網検討の可能性

次の図は地形段彩図に2図書の推定駅路網をプロットしたものです。

地形段彩図に2図書の推定駅路網をプロットした図

この図のA(足利駅)とB(箕輪駅…相模国府付近)を結ぶルートはほぼ南北を貫くのですが、赤ルート(中村太一)と黒ルート(千葉県)ではルートの結び方が異なります。

赤ルートはいわば山野辺のルートです。黒ルートはより直線的であり、低地のルートであり、津の存在を意識して推定したようなことを感じるルートです。

5mメッシュを整備したので、このような地形段彩図上でルートを検討できるのですが、さらに、地形断面図上での検討もできます。

2図書の駅路網推定ルートの地形断面図

2図書の推定ルートのどちらがその確からしさが強いのかということを検討する時に、ルートの地形断面図があると、より説得力のある説明ができるようになると感じます。

また、逆に地形断面図の異常から、推定したルートの間違いを見つけることもできます。ルート推定の精度を上げることができます。

他の箇所(例えば北関東の大神駅と平津駅を結ぶルート)の検討でも地形断面図をつくれば有用な情報を得られると思います。

おそらく、古代駅路網の検討においてルートの地形断面図を使って分析した例はないと思いますので、地形断面図を活用する駅路網分析はこれまで知られていなかった情報をもたらしてくれると思います。

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参考 幾つかのパターンで地形段彩図をつくってみました。 関東平野の地形そのものの検討にも大いに役立てそうです。

標高9m~27mを1m刻みで段彩した図

標高27m~45mを1m刻みで段彩した図

標高10~190mを10m刻みで段彩した図

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