花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.23 埋蔵文化財分布図のGIS貼付け
2014.12.17記事「下敷き作業用の埋蔵文化財分布図作成」で古代「東海道水運支路」(仮説)に関連する埋蔵文化財分布図の作成について報告しました。
この分布図を使って、早速古代「東海道水運支路」(仮説)の見立てに関する記事を書くつもりでした。
しかし、Illustrator上の首尾よくできた埋蔵文化財地図を見て、その上で(Illustrator上で)いろいろな作業をしてもそれをGISやGoogle earthにそのまま展開することはおそらく多少の誤差もでるし、いくつかの不都合があることに気がつきました。
古代「東海道水運支路」(仮説)の検討データは直接GISやGoogle earthで使えるデータにしたいという欲が生れます。
ふと、WEBサイト「ふさの国埋蔵文化財ナビゲーション」(千葉県)から得た画像をそのままGISに貼り付けるという方法があることに気がつきました。
早速、画像を地図太郎PLUSに読み込んでみました。(背景地図→背景地図を開く→位置情報のない地図・航空写真画像【要:画像位置合わせ】)
地図太郎PLUSの縮尺は1/15000にしてあります。WEBサイト「ふさの国埋蔵文化財ナビゲーション」(千葉県)で1/15000という縮尺で得た画像だったからです。
地図太郎PLUSに画像を貼りつけた様子 1
縮尺が合っていません。
ここで画像を拡大・縮小して縮尺を合わせることも可能ですが、その手間は是非とも避けたいです。
そこで、この画面のなかで同じ地物間の距離を地図太郎PLUSに表示された電子国土(刊行地図)と貼付け画像の双方で計測し、地図太郎PLUSの縮尺を調整して貼付け画像と同じ縮尺にしました。
次は地図太郎PLUSの縮尺を1/8095に設定して、画像を貼り付けた様子です。
地図太郎PLUSに画像を貼りつけた様子 2
貼付け画像は通常モード
地図太郎PLUSに画像を貼りつけた様子 3
貼付け画像は乗算モード
ピタリとあっています。
貼付け画像を「乗算」モードにして位置合わせするのですから真にピタリとあいます。
これで、WEBサイト「ふさの国埋蔵文化財ナビゲーション」(千葉県)から得た画像を、画像の拡大・縮小の手間をかけることなく、乗算モードを活用して効率的にかつ正確に張り付けることが可能であると判りました。
Illustrator上の埋蔵文化財分布図を作成して、古代「東海道水運支路」(仮説)の検討基盤ができたと一瞬よろこんだのですが、1日でそれよりはるかに汎用性の高い歴史考古空間の作業基盤づくりに突入できました。
Illustrator上の埋蔵文化財分布図を使って検討作業をするのではなく、地図太郎PLUS上の埋蔵文化財分布図で検討作業をしたいと思います。
検討結果を表現する時にIllustratorを使うことにします。
なお、これまで埋蔵文化財の緯度経度情報は持ち合わせていませんでしたが、GIS上に埋蔵文化財分布図を張付けたことにより、自動的に緯度経度情報を得たことになります。
その情報(地図太郎PLUSの情報)を使ってQGIS上で各種分析をすることも可能になります。
また、話は大いに飛びますが、長年の夢であったGIS上の小字分布図作成もこの方法を応用すれば可能であるような気がしてきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿