2021年2月19日金曜日

加曽利EⅠ式深鉢(No.56)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 547

加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」前半で展示された加曽利EⅠ式深鉢(No.56)(流山市中野久木谷頭遺跡)を3Dモデルで観察しましたのでメモします。

1 加曽利EⅠ式深鉢(No.56)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.56)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2021.02.02

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 82 images


展示の様子


展示の様子


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ


GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド

3 メモ

口縁部の2条隆帯による唐草文様風文様(S字状文)は把手の孔を巡る2条隆帯(に擬した文様)と口縁部-胴部を区画する2条隆帯とも合流していて、全部で一つの文様を構成しています。この文様は中峠式土器から継承されてきた基本的な文様です。

2条隆帯は水の挙動を(具体的には土地を巡る川を)表象していて、把手の孔(輪)は水中を上昇する泡あるいは噴水をイメージしていると空想しています。把手は上昇する泡あるいは吹き上がる湧泉であり、地上界と天空界の接続部(インターフェイス)をイメージしているのではないだろうかという空想を楽しんでいます。

中峠式土器では口縁部の地文は縦位沈線でしたが、この土器では加曽利E式土器らしく、縄文に入れ替わっています。


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