縄文土器学習 545
加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」前半で展示された加曽利EⅠ式深鉢(No.57)(流山市中野久木谷頭遺跡)を3Dモデルで観察しましたのでメモします。
1 加曽利EⅠ式深鉢(No.57)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅠ式深鉢(No.57)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.01.06
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 82 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察メモ
胴下半は復元されていません。
口縁部が広がったキャリパー形土器です。阿玉台式土器・勝坂式土器・中峠式土器と較べて口縁部が広がる土器が増えたことはデザイン上の好みではなく、炉構造の進化とか、調理の仕方とか、食材の変化とかなどの生業や生活技術の変化に伴って生じた意味深い変化であると想像します。その意味解明がこれからの学習における一つの楽しみになります。
文様帯は口縁部に置かれます。渦を伴う曲動する2条隆帯による文様の起源は水流(川)ではないかと妄想します。区画を意味する太い縦位隆帯が1本あります。
文様帯の地文は縄文です。この部分が縦位沈線で埋められている土器よりは新しいタイプのようです。
胴部は縄文で埋められ、垂下文はありません。
突起状の把手が4単位ついています。把手は天空界との関わりを表現していると空想しています。
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