2021年2月9日火曜日

勝坂・阿玉台末/加曽利EⅠ初深鉢(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 539

加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」展示「勝坂・阿玉台末/加曽利EⅠ初深鉢(柏市小山台遺跡)」を3Dモデルで観察しましたのでメモします。

1 勝坂・阿玉台末/加曽利EⅠ初深鉢(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

勝坂・阿玉台末/加曽利EⅠ初深鉢(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」 

撮影月日:2021.01.06

ガラス面越し撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 62 images


展示の様子


展示の様子


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ


GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド


GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工

3 観察メモ

この土器の名称は勝坂式や阿玉台式の要素が混在する加曽利EⅠ式初頭の土器であるという意味と理解します。中峠式土器の時代とも略一致すると理解します。

勝坂式土器社会、阿玉台土器社会、大木式土器社会が重複する奥東京湾河口部付近で、海況変化(海岸環境変化)に起因する生産力飛躍的向上が生まれ、それにより社会の流動化が生じたと仮説しています。社会流動化は土器型式流動化も伴ったと想像します。この土器はそのような時代背景から生まれたと考えます。

2021.02.08記事「縄文学習促進のための作業仮説

この土器の器形・段構成・文様パーツなどについて、「〇〇は勝坂式土器によく見られる特徴だ」とか「〇〇は大木式土器に多い文様だ」とかを自信を持って説明できるだけの知識を早く身につけたいものです。


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