2021年11月16日火曜日

抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)の3Dモデル観察

 箕輪町郷土博物館に展示されている抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)を3DモデルとGigaMesh Software Frameworkにより観察しました。

1 抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)Abstract painting pattern Earthenware with perforated collar

抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文中期中葉

長野県宝

撮影場所:箕輪町郷土博物館常設展

撮影月日:2021.11.10


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影


撮影の様子

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 218 images

Abstract painting pattern Earthenware with perforated collar (Uenohayashi site in Minowa town) Observation record 3D model

Middle Jomon middle leaf

Nagano Prefectural Treasure

Photo location: Minowa Town Folk Museum Permanent exhibition

Shooting date: 2021.11.10

Shooting through a glass showcase

Generated by 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 218 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開図

3 観察メモ

・高さ32.1㎝、口径17.3㎝、底径21.9㎝を測ります。(展示パネルによる)

・底部がひろがり、底部が上げ底になり、小窓が付いているという変則的な形態になっています。

・抽象文2セットは似ている形の生き物になっています。動物か人間かカミかこの土器だけでは判りません。八千代市立郷土博物館「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」で展示されてる動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡)の「カエルといわれている」動物と手の位置が違うだけであとは似ているような気がします。


動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡)のGigaMesh Software Framework展開図

2021.11.04記事「動物意匠文付土器の3Dモデル観察

・双方土器の生き物ともに手足を広げていますから、踊りを踊っているように想像します。

・有孔鍔付土器の使用目的は醸造説や太鼓説があるようですが、この土器は一目見て太鼓みたいだという印象を持ちました。生き物が踊っている文様も太鼓説に合います。醸造具としては小さすぎるような気がします。底部小窓は音響効果を考えて設置されたと想像します。


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