2つの動物が描かれている動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡)が八千代市立郷土博物館「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」で展示されています。その土器の3Dモデルを作成し、観察しました。
1 動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡) 観察記録3Dモデル
動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:八千代市立郷土博物館「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」
撮影月日:2021.11.02
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 78 images
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 観察と感想
3-1 サンショウウオか
・以前茅野市尖石縄文考古館でサンショウウオを意匠したと考えられる土器を観覧して3Dモデルを作成したことがありますが、今回観察した土器の1つの動物意匠文はサンショウウオのように見えます。
サンショウウオか
頭が下でしっぽが上にあります。
参考 縄文中期前半抽象文深鉢形土器(茅野市辻屋遺跡)B 観察記録3Dモデル縄文中期前半抽象文深鉢形土器(茅野市辻屋遺跡)B 観察記録3Dモデル
撮影場所:尖石縄文考古館
撮影月日:2019.09.13
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 44 images
3-2 カエルか
もう一方の動物はカエルだといわれています。
カエルか
頭が上になります。後足が短いのでカエルらしくありません。
3-3 感想
千葉県でこのような動物意匠文土器が出土していることに驚きました。千葉市とくらべて市川市や船橋市は中央高地の影響を濃く受けていたということです。
3-4 技術的感想
狭いショーケースの端にあるこの土器の3Dモデルが、まがりなりにも欠けるところなくできたことはラッキーなことでした。
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