2021年11月3日水曜日

3系統キメラ土器を3Dモデルで観察

 八千代市立郷土博物館で開催中の「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」で展示されている3系統キメラ土器「深鉢(阿玉台式・勝坂式・七郎内Ⅱ群)(柏市小山台遺跡)」の3Dモデルを作成してじっくりと観察しました。

1 深鉢(阿玉台式・勝坂式・七郎内Ⅱ群)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

深鉢(阿玉台式・勝坂式・七郎内Ⅱ群)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:八千代市立郷土博物館「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」

撮影月日:2021.11.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 102 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開

GigaMesh Software Frameworkにより3Dモデルを平面に展開しました。


GigaMesh Software Framework作業風景


GigaMesh Software Framework展開図


GigaMesh Software Framework展開図(色調調整)

3 観察

1 異系統文様の同一個体共存(キメラ)の様子

展示解説会で説明があった、この土器の3系統文様共存(キメラ)の様子を次に示します。


3系統文様共存(キメラ)の様子

2 人体文の理解

人体文の様子を次のように理解しました。


人体文の理解

人体(カミ?)が土器に抱きついています。より突っ込んだ見方をすれば、人体(カミ?)を土器として表現したものであると考えます。人体の右足と左手の3本指が表現されていると考えます。人間ではなく、描いたのはカミだから、それを誤解されないように指を5本ではなく、わざと3本にしたのだと思います。


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