2023年4月22日土曜日

294番土器破片分布と破片大きさの関係

 Relationship between Fragment Distribution and Fragment Size of No. 294 Pottery


I visualized the relationship between the fragment distribution and fragment size of No. 294 pottery, which is the largest pottery excavated from the north slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound. I feel the effects of running water from this data. It is information that denies the principle of distribution of pottery fragments that I assumed. It's getting interesting.


有吉北貝塚北斜面貝層出土の最大級土器である294番土器の破片分布と破片大きさの関係を可視化しました。このデータから流水の影響が感じられます。自分が想定した土器破片分布原理を否定するような情報です。面白くなってきました。

1 294番土器の破片分布と破片大きさの関係


294番土器の破片分布と破片大きさの関係

(ガリー侵食地形は上図左が谷頭・上流、右が下流になります。Ⅱ-30などの記号はメッシュ番号です。)

ガリー侵食地形の谷頭部に近いⅡ-41、Ⅱ-52で大きな破片が数多く出土しています。Ⅱ-65にも大きな破片が出土します。しかし、それより下流では小さな破片のみが出土します。この破片分布と破片大きさの関係は谷頭部で土器が投げ込まれ破壊され、それが急斜面で重力と流水営力(年に数回程度の大雨で生じる激しい流れ)である程度運ばれ堆積し、小さな破片はさらに下流にも運ばれるという様子を想起させます。

この情報に接する前までは、別の情報から土器破片は人の手で運ばれ、広範囲に投げれれたという仮説を持っていました。

これまで自分が抱いていた(作業仮説した)294番土器の破片分布原理(分布の基本は人が破片を運搬して各所に投棄した)が否定される可能性が出てきました。さらに別の情報も含めて詳しく検討する必要があります。この情報から、土器破片分布原理は人為ではなく、流水営力によるものであるとの宗旨替えを本当に強いられるのかどうか、強いられた時自分がどのようにふるまって新路線に移行していくのか、あるいは人ばら撒き仮説がしぶとく生き残るのか、面白くなってきました。濃密な縄文学習を楽しみたいと思います。

2 294番土器の出土メッシュ番号


Ⅱ-30


Ⅱ-41


Ⅱ-52


Ⅱ-54


Ⅱ-64


Ⅱ-65


Ⅱ-58


Ⅱ-59


Ⅲ-51


Ⅲ-43


Ⅲ-63


Ⅲ-85



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