2023年8月10日木曜日

崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル

 3D model of the relationship between the estimated interface between the collapsed layer and the sloped shell layer and the Nakabyo pottery


Compared to the pottery of the early period and the Atamadai type, the Nakabyo type pottery is characterized by the fact that some of it was unearthed from the collapsed layer. Combined with those excavated from the slope shell layer, it accounts for 36% of the total. The Nakabyo type pottery seems to be the key in considering the relationship between the collapsed layer and the sloped shell layer.


前期土器や阿玉台式土器と比べると中峠式土器は崩落層出土のものがあるのが特徴となっています。斜面貝層出土のものと合わせると全体の36%にもなります。崩落層と斜面貝層の関係を考える上で中峠式土器がキーとなりそうです。

1 崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層
崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル

崩落層と斜面貝層の推定境界面:カラーグラデーション等高縞模様表現

貝層断面図:4番断面、7番断面、11番断面

中峠式土器:赤CUBE(69)


崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル画像1


崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル画像2


崩落層と斜面貝層の推定境界面と中峠式土器との関係3Dモデル動画

2 観察


観察結果1


観察結果2


有吉北貝塚北斜面貝層 中峠式土器の区分別出土数

・崩落層から出土する土器が7点、斜面貝層から出土する土器が18点あり、合計25点に及びます。斜面に中峠式土器が投棄された様子を知る手がかりとなる情報がふくまれているようです。

・中峠式67番土器は2つの破片が崩落層から、2つの破片が斜面貝層から、1つの破片がガリー運搬堆積層から出土しています。同一土器破片が時期の異なる貝層に分布しているこの貴重な情報の分析を別記事で行います。


中峠式67番土器分布と境界面(崩落層と斜面貝層の境界面)との関係(オルソ投影画像)

・ガリー谷頭斜面に13点が、ガリー運搬堆積層に31点が分布します。

・中峠式66番土器の分布から、カリー運搬堆積層が情報が希薄な下流まで連続していると確認できます。


中峠式66番土器の分布


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