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2026年1月2日金曜日

有吉北貝塚北斜面貝層セクション図 作業日誌 1

 Sectional Diagram of Shell Beds on the Northern Slope of the Ariyoshikita Shell Mound - Work Log 1


To serve as a foundation for studying the development of shell beds on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, I decided to plot the entire sectional diagram (shell bed cross-section) in Blender 3D space. The 3D spatial layout of the entire sectional diagram provides a powerful information infrastructure for this study.


有吉北貝塚北斜面貝層の貝層発達検討の基礎資料とするために、全セクション図(貝層断面図)をBlender3D空間にプロットすることにしました。全セクション図の3D空間配置は、検討のための強力な情報インフラになります。

1 予備作業の結果と利用

発掘調査報告書ではセクション図の主なものを縦断面1葉、横断面15葉に集成して貝層断面図としてまとめています。この全16葉貝層断面図を既にBlender3D空間にプロットしてあります。


Blender3D空間にプロットされた貝層断面図16葉

手始めにまずこの資料の分析に着手することも考えました。これだけでも有益な情報が湧き出すことは必定です。しかし断面図の図面精度、分層まるめ方などを考えると、この資料にエネルギーを投入するよりも、原本(セクション図)で検討作業をした方がはるかに有利です。そのため、新たな作業エネルギー投入をいとわず、セクション図プロット作業開始を決断しました。

予備作業結果はセクション図プロット確認資料として利用します。

2 セクション図の集成作業

セクション図(全87葉)を12葉の貝層縦断図、19葉の貝層横断図に集成しました。


集成された貝層縦断図と貝層横断図の分布図

なお縦断、横断の呼び方はガリー流路方向に準拠して、上記図面の水平方向断面図を縦断図、垂直方向断面図を横断図とします。

セクション図集成作業は済んでいます。

3 1断面と11断面の3D空間プロット

断面図をBlender3D空間にプロットする方法を確認するために、1断面と11断面をBlender3D空間にプロットしました。

2025.12.16記事「技術メモ セクション図を正確にBlenderにプロットする方法


1断面


11断面


1断面と11断面をプロットした様子


1断面と11断面をプロットした様子

この作業により、断面図を3D空間にプロットする効率的方法を確認しました。早速残りの29葉断面図プロット作業に取り掛かることにします。

4 剥ぎ取り断面のセクション図

集成した横断図の中には剥ぎ取り断面も含まれています。


剥ぎ取り断面セクション図集成図

詳細検討している11断面分層を1断面(縦断図)を媒介して剥ぎ取り断面分層とつなげることが可能ですから、今後の作業が楽しみです。

5 感想

11断面分層と剥ぎ取り断面分層をつなげて、その情報をよく咀嚼することにします。その結果を踏まえて、剥ぎ取り断面(3Dモデル)の二枚貝角度分析を行うことにします。


2025年1月18日土曜日

有吉北貝塚学習 作業日誌(2025.01.18) 地山地形(谷底部)3Dモデル完成

 Ariyoshi Kita Shell Mound Study Work Journal (2025.01.18)

3D model of natural terrain (valley bottom) completed


All elevation points (3933) were extracted from 14 ground plan views of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, and a 3D model of the terrain was created using QGIS. The previously unclear valley bottom topography has become clearly visible. The shell layer fills the varied valley bottom topography.


有吉北貝塚北斜面貝層の地山平面図14枚から、全ての標高点(3933)を抽出し、QGISにより地形3Dモデルを作成しました。これまで不明瞭だった谷底地形が明瞭に浮かび上がりました。貝層は変化に富んだ谷底地形を充填しています。

1 地山平面図からの標高点抽出


地山平面図から標高点を抽出した様子

地山平面図14枚から全ての標高点(3933)を抽出しました。最上流部及び斜面部及び一部区域には標高点がありません。また標高点粗密のばらつきがあります。

2 地山地形(谷底部)3Dモデル

標高点(3933)だけをデータとして、QGIS(GRASSプラグイン、v.surf.rstツール)により地形3Dモデルを作成しました。


地山地形(谷底部)標高分級平面図


地山地形(谷底部)3Dモデル 画像1


地山地形(谷底部)3Dモデル 画像2


地山地形(谷底部)3Dモデル 画像3


地山地形(谷底部)3Dモデル 画像4

標高点分布域部分(谷底部分)の3Dモデルです。それ以外の3D形状は処理上結像していますが、参考にならない3Dモデルです。

3 メモ

3-1 地形に関するメモ

・下流部右岸に河岸段丘上の地形がみられることにはじめて気が付きました。

・中流左岸は上流部と比べると谷底が平坦であることが特徴となっています。

・上流部はバッドランドのように激しい凹凸がみられます。激しいガリー侵食の跡であると考えることができます。

3-2 作業に関するメモ

・セクション図の断面線から地山地形の標高点を生成し、今回読みとった標高点(3933)に加え、標高点分布の不備を補正して、北斜面貝層が収まる谷地形全体の3Dモデルを作成します。

・同時にセクション図の分析により貝層分類別分布3Dモデル作成に着手することにします。


2025年1月13日月曜日

有吉北貝塚学習 作業日誌(2025.01.13) ポットホール・ミニ滝

 Ariyoshikita Shell Mound Study Work Journal (2025.01.13) Pothole Mini Waterfall


I am currently working on inputting elevation points to create a 3D model of the ground plan of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound. I have made notes of my impressions and thoughts that have arisen during this work.Potholes and mini waterfalls have been unearthed.


有吉北貝塚北斜面貝層の地山平面図の3Dモデル化のための標高点入力作業を進めています。作業のなかで生まれた感想・思考をメモしました。ポットホールやミニ滝が出土しています。

1 標高点入力作業の状況


標高点入力作業状況(QGIS画面)

ガリー谷中上流の約2500標高点を入力し、残りは下流約1000標高点くらいのようです。


標高点入力作業状況の3Dモデル表示(QGISプラグインQgis2threejs画面)

2 3Dモデル試作


3Dモデル試作(QGIS画面)


3Dモデル試作(QGISプラグインQgis2threejs画面)

「谷底」の微地形だけが表現されている3Dモデルです。

3 感想・メモ

3-1 作業上の感想・メモ

・標高点分布が「谷底」部分に限られていて、斜面にはないので、自分が知りたい谷地形を知るためには、セクション図から(貝層断面図から)斜面の高さ情報を汲み取り、補充する必要があることがわかりました。

・QGISの仮想地形生成機能利用が順調に展開しています。(現実の地理地形とは無関係に、QGISの機能だけを利用しています。)

3-2 地形に関する感想・メモ

・「谷底」に凹地(閉じた穴)が多数存在していて、ポットホールと同じ原理で生成したものではないかと想定します。ガリー侵食の過程で生まれたもので、貝殻や土器片がその生成に大きな役割をはたしているかもしれないと想像します。この想定、想像の検証が一つの検討課題となります。

・「谷底」に段差が多数あり、ガリー侵食の特徴を表現していると考えます。オーバーハングしている段差もあり、ガリー侵食の過程で生まれたミニ「滝」です。貝層で保存され縄文時代のミニ「滝」が出土したことは、面白いことだと思います。ミニ「滝壺」から貝殻や土器片が出土します。

・北斜面貝層が収まっている箱形谷地形の成因がわからないと、北斜面貝層の特質もわからないことが直観されます。貝殻や土器片投棄が無垢の斜面に崩壊やガリー侵食を誘発促進したと考えるからです。谷地形の形成に縄文人の人為が関わっていたのではないだろうか?


2023年9月6日水曜日

有吉北貝塚北斜面貝層見える化プロジェクト 作業日誌2023.09.06

 Visualization project of the shell layer on the north slope of Ariyoshi Kita Shell Mound

Work diary 2023.09.06


As a hobby, I am working on a project to visualize the shell layer on the north slope of Ariyoshi Kita Shell Mound. As part of this project, I adjusted the images using a Photoshop macro batch to make the large amount of excavation research document files visible (readable).


趣味活動として有吉北貝塚北斜面貝層見える化プロジェクトに取組んでいます。この一環として多量の発掘調査原票ファイルを見えるように(読めるように)Photoshopマクロバッチで画像調整しました。

1 有吉北貝塚北斜面貝層見える化プロジェクトの概要

1-1 プロジェクトの趣旨

有吉北貝塚北斜面貝層の貝層と遺物の精細3D分布モデルを作成して、その相関を分析して、北斜面貝層の発達史と利用史を3D空間の中で明らかにし、だれでも理解できるように3D表現する。

1-2 プロジェクトの主な活動

・有吉北貝塚北斜面貝層に係る全発掘調査原票の入手(済)

・同上整理(活動中)

・出土全土器閲覧による破片遺物番号調査

・全土器破片3D座標取得とそれによる貝層発達史検討分析

・全主要遺物3D座標取得と貝層利用史分析検討

・分析検討結果の3Dモデル表現と情報発信

1-3 サポート

プロジェクトは荒木稔の私設プロジェクトとして進行していますが、千葉市埋蔵文化財調査センター所長西野雅人さんのアドバイス・情報提供に基づいて実行しています。

2 有吉北貝塚北斜面貝層に係る全発掘調査原票の入手

有吉北貝塚北斜面貝層に係る全発掘調査原票の入手は終了し、その様子は2023.09.02記事「有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査全原票の複写」で報告しました。

3 有吉北貝塚北斜面貝層に係る全発掘調査原票の整理

パソコンに「北斜面貝層発掘調査原票複写資料」というフォルダーを設け、そのサブフォルダーとして「A3フラッドヘッドスキャナによるスキャン」と「スタンドスキャナ(書画カメラ)による撮影」を設け、全スキャンファイル、撮影ファイルを格納しました。

この整理活動の中で次の2点により作業が特段に効率化しました。

3-1 スタンドスキャナ(書画カメラ)撮影ファイルのファイル名連番化

スタンドスキャナ(書画カメラ)撮影では、撮影効率をアップするため、ファイル名は現場での連番名になります(例 IMG_0001.jpg、IMG_0002.jpg、IMG_0003.jpg…)。

図面資料ではこの連番ファイルを撮影図面番号ファイル(例 3001.jpg、3002.jpg、3003.jpg…)に変換する必要があります。このファイル名変換はPythonスクリプトで行いました。PythonスクリプトはChatGPTに教えてもらいました。Windows11搭載標準機能ではこのような変換はきわめて困難です。

450ファイルのファイル名変更が数分ですみ、ChatGPTに感謝です。

●ChatGPT質問

フォルダーに多数ファイルが順番に並んでいます。この多数ファイルの名称を3001、3002、3003・・・という連番に変更するPythonスクリプトを教えてください。

●ChatGPT回答

フォルダ内のファイル名を連番に変更するPythonスクリプトを以下に示します。このスクリプトは、os モジュールを使用してフォルダ内のファイルを列挙し、連番をつけてリネームします。

……………………………………………………………………

import os

# フォルダのパスを指定

folder_path = '/path/to/your/folder'

# フォルダ内のファイルをリストアップ

files = os.listdir(folder_path)

# ファイルを連番にリネーム

for i, filename in enumerate(files):

    # ファイルの拡張子を取得

    file_extension = os.path.splitext(filename)[-1]

        # 新しいファイル名を生成

    new_filename = f'{i+3001:04d}{file_extension}'  # 4桁の連番と拡張子を組み合わせる

        # ファイルのフルパスを取得

    old_filepath = os.path.join(folder_path, filename)

    new_filepath = os.path.join(folder_path, new_filename)

        # ファイルをリネーム

    os.rename(old_filepath, new_filepath)

print('ファイルのリネームが完了しました。')

……………………………………………………………………

このスクリプトを使う前に、folder_path 変数にフォルダの実際のパスを設定してください。スクリプトを実行すると、フォルダ内のファイルが指定した連番にリネームされます。例えば、ファイルがfile1.txt、file2.txt、file3.txtのように並んでいる場合、それらは3001.txt、3002.txt、3003.txtにリネームされます。連番の桁数は4桁で、必要に応じて調整できます。

3-2 スキャン・撮影画像のPhotoshopマクロバッチ機能による調整

スキャン・撮影した図面画像(合計約800枚)はそのままの画質では実用に耐えないので、次のような調整をPhotoshopで行いました。

調整内容

・レベル補正(線や文字を濃くする)

・ハイパスフィルター補正(線や文字をクッキリ浮き出す)

1枚1枚作業するのは時間的に現実的ではないので、マクロバッチ機能で超高速に実行しました。

マクロバッチ機能で2時間ほどで作業終了し、マクロバッチ機能の効率性を改めて実感しました。


Photoshop調整画像と元のスキャン画像(一部拡大)


Photoshop調整画像と元のスキャン画像(一部拡大)