2013年4月16日火曜日

小崖地形と地形面との関係


花見川流域の小崖地形 その5

小崖地形と地形面の関係を確認しておきます。
次の図はこの付近のオーソライズされている地形面区分図です。

下総台地西部における地形面の分布(杉原1970
凡例 1下総上位面、2下総下位面、3千葉段丘、4主な露頭観察地点
千葉県の自然誌本編2千葉県の大地より引用

この地形面区分図に花見川流域の小崖地形をプロットしてみました。
プロットの方法はこの地形面区分図をGISに落としこみ、GIS上で小崖地形分布(イメージ)とのオーバーレイ図を作成しました。

地形面区分図と小崖地形とのオーバーレイ図

地形面区分図は正確な地図ではなく一種の模式図ですから、オーバーレイ図の精度はみるからにあやふやですが、この図で知りたかったことは100%得ることができました。
つまり、現在まで見つかっている小崖地形は全て下総上位面での現象であるということです。
小崖地形の上と下では別の地形面であるという可能性は(既往資料からは)排除できました。
下総下位面と下総上位面の境は海食崖であると考えられていますが、これを小崖と考えていたということは排除できたのです。
小崖が地殻運動によるものである可能性が一段と高まりました。


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