花見川流域の小崖地形 その4
1 小崖地形検討箇所と検討の順番
次の図に示すように柏井小崖、花島小崖、犢橋(こてはし)小崖ともに検討区を6つ設定し、合計18か所の検討を順次行うこととします。
小崖地形検討箇所(地形段彩図表現)
小崖地形検討箇所(地図表現)
検討の順番はいわば「模式地」である花島小崖のC検討区とD検討区から始め、E→F→B→Aと進む予定です。
次に柏井小崖についてC→D→E→F→B→A、犢橋小崖についてC→D→E→F→B→Aの順番で検討を進めます。
なお、各A検討区とF検討区は小崖を見つけていない場所です。
2 検討方法
机上調査を行います。(現場調査は机上調査終了後、このブログで参加者を募って行う予定です。)
●用意する資料
現在の小崖の形状(平面図、断面図、現場写真、空中写真、3D地形モデル)
過去の小崖の形状(平面図、断面図、空中写真)
ボーリング資料
既存の地形面分類図 等
●検討方法
用意した資料をGIS上で重ね合せたり、地形分析を行うなどして小崖地形の成因等について分析します。
●検討内容(知りたいこと)
ア 小崖地形の人工改変以前の自然形状を把握し、その(ミクロな意味での)分布を知る
イ 小崖が同一地形面上にある場合、小崖が断層崖であるかそれとも縦断方向浸食崖であるか判別する。
ウ 小崖が同一地形面上にある場合、小崖の両側で地形面の傾斜が異なるかどうか調べる。(地塊ブロックの傾動が想定されている。)
エ 小崖が異なる地形面を横切っている場合、小崖と地形面の「切った、切られた」関係を確認し、小崖が断層崖であるか、それとも別の成因であるかなどについて検討する。
オ 小崖が異種地形面を切っている場合、地形面の違いによって小崖の比高が同じであるか、違うか計測する。(地形面の違いで小崖比高が異なれば、断層活動の継続や一定期間における変動量を知ることができる可能性も生まれる。)
3 総合検討の予定
上記検討(検討区毎のミクロな検討)を終了した後、それらを集成して総合検討します。
総合検討では、広域的な分布(現在把握している小崖分布の外側はどうなっているのかなど)、広域的な視点からの地質(ボーリング資料による)との関係などについても検討します。
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