2014年6月8日日曜日

印旛沼筋のKASHMIR 3Dを使った机上空撮

シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討- 
第3部 印旛沼筋河川争奪に遡る その13

印旛沼筋河川争奪成因モデルを感覚的に確かめるために、カシミール3D(KASHMIR 3D)を使って机上空撮を行いました。

空撮に使う段彩図は赤と青のグラデーションにより作成しました。
カシミール3Dで地形の立体感を出すためにはグラデーションを使った段彩図が有効であることをこれまで体験してきています。

また、立体感を確かめることが出来るように経緯線をわざといれてあります。
経緯線は方向を知る上でも有用です。

机上空撮1

古平戸川の手賀沼方面出口が帯状の隆起帯によって塞がれた付近の地形です。
図中に特段の説明は書いてありませんが、大ざっぱには赤い部分が下総上位面、空色部分が下総下位面になります。

机上空撮2

印旛沼(西印旛沼)上空から西方向を見た地形です。

机上空撮3

高度を下げて撮影しました。
下総下位面A面、下総下位面B面、千葉第1段丘を地形として確認できます。なおこの付近では千葉第2段丘は埋没していて地表には現れません。

机上空撮4
北印旛沼と角崎大曲地形、鹿島川方向を見た地形です。

ブログではこれらの画像の表示幅が限られてしまいますが、自分のパソコンの27インチ画面一杯に表示すると地形の詳細がよくわかり、河川争奪仮説の蓋然性を感覚的にも(論理ではなく感情レベルでも)納得することができます。

同じ地形段彩図をGISソフト地図太郎PLUSで立体感を強調して作成すると次のような図になります。

参考 地形段彩図

同じ場所の地図を示します。

参考 標準地図

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