2021年10月17日日曜日

ミミズク土偶(市原市根田祇園原貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利貝塚博物館で開催中の特別展「-市原市史跡指定-祇園原貝塚 千年続いた縄文のムラ」で展示されているミミズク土偶の3Dモデルを作成して観察しました。

1 ミミズク土偶(市原市根田祇園原貝塚) 観察記録3Dモデル

ミミズク土偶(市原市根田祇園原貝塚) 観察記録3Dモデル

縄文後晩期

撮影場所:加曽利貝塚博物館特別展「-市原市史跡指定-祇園原貝塚 千年続いた縄文のムラ」

撮影月日:2021.10.14


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.009 processing 56 images


3Dモデルの動画

2 メモ

顔面と両耳輪とおでこの一部が赤彩されています。この土偶では顔が最も重要な要素であったようです。発生期土偶は顔はなく、顔がうまれても小さく、後晩期になると顔を含む頭がだんだん大きくなります。この一連の変化だけみても、土偶に関わる宗教的観念は大いに変化していることが推測できます。


参考 山形土偶からみみずく土偶への変化に関する記述の理解

設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」(2021、吉川弘文館)掲載図に加筆


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