2025年3月12日水曜日

検討空間における土器片3D分布モデル

 3D distribution model of pottery fragments in the study space


A 3D distribution model of pottery fragments was created in the study space (2m wide x 8m high x 14m long) set in the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. The pottery fragments are not distributed evenly throughout the shell layer, but are distributed unevenly according to the characteristics of the dumping.


有吉北貝塚北斜面貝層で設定した検討空間(幅2m×高さ8m×長さ14m)における土器片3D分布モデルを作成しました。土器片は貝層に満遍なく分布するのではなく、投棄の特性に従って偏在的に分布しています。

1 検討空間における土器片3D分布モデル

検討空間における土器片3D分布モデル

検討空間:有吉北貝塚北斜面貝層の10断面と11断面に挟まれた幅2m×高さ8m×長さ14mの空間

出土土器片:検討空間から1015土器片が出土し、そのうちXYZ座標を取得できた803土器片の3D分布を図化

遺物を赤色CUBE(5㎝×5㎝×5㎝)で表示

11断面を表示(描画されているグリッドは1m×1m)

3DF Zephyr v8.002でアップロード


検討空間における土器片3D分布モデルの動画


検討空間における土器片3D分布モデルの画像

2 感想

土器片だけでなく、全ての遺物種の3D分布モデル作成の準備が整いました。遺物種毎に3D分布特性が異なり、それは主として投棄の仕方に起因すると推定しています。その様子を知ることがこの学習の一つの目的になります。

単純な3D分布モデルでは3D分布特性を把握しづらいので、平面分布におけるヒートマップ(粗密の可視化)のような工夫を3Dモデルに対して行う予定です。


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