Creating a 3D distribution model of bones in a test grid
A 3D distribution model of bones excavated from 331 grids in the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound was created. Bones are densely distributed in the shell layer on the slope. They are distributed with a nearly uniform density from the top to the bottom of the divided shell layer, which differs from the distribution of pottery and earthenware products, which are biased in the vertical direction.
有吉北貝塚北斜面貝層の331グリッドから出土した骨3D分布モデルを作成しました。骨は斜面貝層に密集して分布します。分層貝層の上部から下部までほぼ均一に近い密度で分布し、土器・土製品分布などの上下方向に偏った分布と異なります。
1 有吉北貝塚北斜面貝層331グリッドの骨3D分布モデル
有吉北貝塚北斜面貝層331グリッドの骨3D分布モデル331グリッドから出土した骨を赤CUBE(5cm×5cm×5cm)で表示
グリッド枠は2m×2m×6m
331グリッド貝層大区分の3D分布
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
2 骨3D分布モデルの観察メモ
骨は崩落層から5、二次堆積崩落層Aから17、斜面貝層から1068出土しています。
斜面貝層の分布は、分層貝層の上部から下部までほぼ均一に近い密度で分布し、土器・土製品分布などの上下方向に偏った分布と異なります。
より詳しく、簡易的計測をすると、骨の割合は斜面貝層の上部と下部で5.5:4.5程度で斜面貝層上部の方が多くなっています。3Dモデルを詳しく観察すると、骨が団塊状になっている部分や分層貝層に沿って列状に並んでいる部分が多数存在しています。この事象は、食料残滓としての骨を投棄した1回の活動や、その1回投棄の骨が分層貝層に沿って下方に移動(流動)した様子を表現しているのかもしれません。
斜面貝層における骨分布密度がほぼ均一であるということは、骨と貝の分布がほぼ同じであるという大局観を持つことができます。この大局観から、骨投棄活動と貝殻投棄活動の原理が類似していたと仮説します。
骨分布の11断面オルソ投影
3 散乱人骨
遺物台帳データベースの骨には散乱人骨やイノシシ顎骨も含まれています。遺物台帳データベースには発掘調査報告書掲載全遺物リストもリレーションしてあり、ここでは発掘調査報告書掲載散乱人骨を抽出して331グリッドの3D分布モデルを作成しました。
331グリッドにおける散乱人骨3D分布モデル(画像)
3D座標のある散乱人骨データは4点あります。
4 イノシシ顎骨
331グリッドにおけるイノシシ顎骨3D分布モデル(画像)
イノシシ顎骨データは1点あります。
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